オールMLBチームは2019年シーズンから導入された、その年のオールスターメンバーを表彰する制度です。
シーズン途中に行われるオールスターゲームはシーズン前半の成績をもとに選ばれますが、オールMLBはその年の全成績が考慮されるので真の最強メンバーと言えます。
本記事では2026年の「オールNPB」(オールMLBの日本版)を勝手に選出してみたのでぜひご覧ください。
※成績は2026年シーズン終了時点のものです。
オールNPB(オールMLB準拠)の選出基準
- 選出人数は1チーム16人:先発投手(5人)、救援投手(2人)、捕手、一塁手、二塁手、三塁手、遊撃手、外野手(3人)、指名打者
- 各ポジションごとの候補者数は決まっておらず、リーグの区別もない
- 外野手はポジションに拘らず選出
候補選手は2026年に最も出場した機会の多いポジションにのみノミネートさせています。守備機会の多さではなく、出場試合数の多いポジションで判断しました。
✔︎本記事の選考方針
【2026年】オールNPBファーストチーム
メジャーリーグのオールMLBと同じ基準で、日本プロ野球版のオールNPBを勝手に選出してみました。ファーストチームとセカンドチームに分けて、各選手の成績と選出理由を紹介します。
ファーストチーム(投手)
2026年は、パ・リーグで防御率1.36と無双した西武・平良海馬投手や、セ・リーグ最多勝の阪神・髙橋遥人投手など、圧倒的なエース格が揃いました。救援陣には絶対的守護神として君臨した巨人・マルティネス投手とオリックス・マチャド投手を選出しています。
| 位置 | 選手名 | 球団 | 防御率 | 勝 | 敗 | S | 三振 | 選出理由 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 先 | 平良 海馬 | 西武 | 1.36 | 12 | 5 | 0 | 141 | 防御率1.36でパ・リーグ最高。被打率.185、WHIP0.96と、全投手の中でも別格の安定感。 |
| 先 | 村上 頌樹 | 阪神 | 1.85 | 10 | 9 | 0 | 155 | 防御率1.85でセ・リーグ最高。180回1/3を投げ、155奪三振を記録。 |
| 先 | 髙橋 遥人 | 阪神 | 1.87 | 16 | 3 | 0 | 150 | 16勝3敗(勝率.842)でセ・リーグ最多勝。防御率1点台の3人目で、5完投4完封とスタミナも抜群。 |
| 先 | 井上 温大 | 巨人 | 2.02 | 10 | 8 | 0 | 146 | 防御率2.02で、1点台の3人に続く4番手。防御率2点台前半がひしめく中でも抜けた存在。 |
| 先 | 北山 亘基 | 日本ハム | 2.56 | 13 | 3 | 0 | 139 | 13勝3敗で勝率.813はパ・リーグ最高。最多勝タイと、勝ち星の面で評価。 |
| 救 | マルティネス | 巨人 | 1.38 | 5 | 4 | 42 | 56 | 42セーブでリーグ最多。防御率1.38と絶対的な守護神として君臨し、文句なしの当確。 |
| 救 | マチャド | オリックス | 1.20 | 3 | 1 | 35 | 47 | 35セーブで並んだ3人の中で、防御率1.20が最も良くファーストチームに。WHIPも0.84。 |
※太字はリーグ最高成績
ファーストチーム(野手)
野手陣の目玉は、セ・リーグで打率.306・39本塁打・106打点をマークした阪神・佐藤輝明選手や、パ・リーグで打率.309・32本塁打・108打点、OPS.999の圧倒的な成績を残したソフトバンク・近藤健介選手です。各ポジションで最も傑出した数字を残したメンバーが順当に名を連ねました。
| 位置 | 選手名 | 球団 | 打率 | HR | 打点 | 盗塁 | OPS | 選出理由 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 捕 | 佐藤 都志也 | ロッテ | .225 | 18 | 57 | 1 | .710 | OPSでは大城卓三に及ばないが、132試合に出場して18本塁打、57打点と数字を積み上げた。出場数の差でファーストチームに。 |
| 一 | 正木 智也 | ソフトバンク | .274 | 28 | 59 | 0 | .888 | 出場数の多いポジションは外野ではなく一塁手と判断。101試合で28本塁打、OPS.888と、少ない出場数でも高いOPSを記録。 |
| 二 | 牧 秀悟 | DeNA | .283 | 30 | 75 | 2 | .927 | 108試合で30本塁打、OPS.927、WARのランキング5位。OPSとWARの両面で牧原大成、中野拓夢を上回った。 |
| 三 | 佐藤 輝明 | 阪神 | .306 | 39 | 106 | 8 | .991 | 打率・本塁打・打点・OPSの主要部門でセ・リーグ1位。三塁手は栗原陵矢とともに他を寄せつけない当確。 |
| 遊 | 水野 達稀 | 日本ハム | .289 | 11 | 58 | 16 | .783 | 遊撃手の候補の中で打率・OPSともに最上位。16盗塁、6三塁打と走力も光った。 |
| 外 | 近藤 健介 | ソフトバンク | .309 | 32 | 108 | 6 | .999 | 出塁率.431、OPS.999はいずれもパ・リーグ1位。101四球と選球眼も群を抜く。 |
| 外 | 山口 航輝 | ロッテ | .277 | 38 | 81 | 0 | .931 | 外野手として出場する試合が多いと判断し、DHではなく外野手で選出。113試合で38本塁打、長打率.602はパ・リーグ1位。 |
| 外 | 森下 翔太 | 阪神 | .292 | 35 | 84 | 3 | .951 | 出塁率.394、OPS.951。35本塁打を放ち、打率もセ・リーグ上位の阪神の中心打者。 |
| 指 | レイエス | 日本ハム | .313 | 32 | 82 | 0 | .946 | 打率.313でパ・リーグ1位。32本塁打、OPS.946と、確実性と長打力を兼備したDHの当確。 |
※太字はリーグ最高成績
【2026年】オールNPBセカンドチーム
ファーストチームに次ぐ成績を残した選手を、セカンドチームとして選出しました。
セカンドチーム(投手)
セカンドチームには、セ・リーグ最多奪三振の才木浩人投手や、パ・リーグ最多勝タイ(13勝)のエスピノーザ投手をはじめ、防御率2点台のハイレベルな先発陣が並びます。救援陣には、マチャド投手と並んでパ・リーグ最多の35セーブを挙げた2名を選出しました。
| 位置 | 選手名 | 球団 | 防御率 | 勝 | 敗 | S | 三振 | 選出理由 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 先 | 隅田 知一郎 | 西武 | 2.27 | 10 | 8 | 0 | 148 | 先発陣で防御率が最も良いのが2.27。4完投3完封のスタミナと、与四球21の制球力が光る。 |
| 先 | 山野 太一 | ヤクルト | 2.33 | 12 | 4 | 0 | 152 | 12勝4敗(勝率.750)、被打率.205。防御率の良さに加えて勝ち星も伴った。 |
| 先 | 東 克樹 | DeNA | 2.40 | 12 | 6 | 0 | 120 | 161回1/3を投げて防御率2.40、12勝。QS率88.0%の安定感が決め手。 |
| 先 | 才木 浩人 | 阪神 | 2.51 | 10 | 5 | 0 | 175 | 防御率では柳裕也や大野雄大に劣るが、セ・リーグ最多の175奪三振というタイトルを評価。 |
| 先 | エスピノーザ | オリックス | 2.71 | 13 | 6 | 0 | 136 | 防御率は大津亮介(2.68)にわずかに及ばないが、パ・リーグ最多勝タイ(13勝)のタイトルを評価。 |
| 救 | 杉山 一樹 | ソフトバンク | 3.23 | 1 | 2 | 35 | 80 | セーブ数を最優先する方針で選出。35セーブでパ・リーグ最多タイ、奪三振率13.58は救援陣でも突出。 |
| 救 | 横山 陸人 | ロッテ | 2.82 | 3 | 4 | 35 | 38 | 35セーブでパ・リーグ最多タイ。杉山一樹とともに、同数セーブの中で防御率が良い順に選出。 |
※太字はリーグ最高成績
セカンドチーム(野手)
セカンドチームの指名打者枠には、打率3割超えのソフトバンク・柳田悠岐選手を配置。パ・リーグで40本塁打・118打点の2冠に輝いた栗原陵矢選手や、打率.300を記録した牧原大成選手など、長打力と確実性、チームへの貢献度が非常に高いメンバーを選出しています。
| 位置 | 選手名 | 球団 | 打率 | HR | 打点 | 盗塁 | OPS | 選出理由 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 捕 | 大城 卓三 | 巨人 | .276 | 8 | 32 | 0 | .821 | 規定打席には届かなかったが、85試合でOPS.821、得点圏打率.328。OPSでは佐藤都志也を上回り、セカンドチームに選出。 |
| 一 | 大山 悠輔 | 阪神 | .285 | 20 | 85 | 0 | .819 | 20本塁打、85打点、OPS.819。清宮幸太郎(OPS.758)を上回り、一塁手の2枠目に。 |
| 二 | 牧原 大成 | ソフトバンク | .300 | 5 | 48 | 11 | .727 | 打率.300の確実性が持ち味。中野拓夢(OPS.660)よりOPSで上回り、二塁手のセカンドチームに。 |
| 三 | 栗原 陵矢 | ソフトバンク | .271 | 40 | 118 | 0 | .922 | 40本塁打・118打点でパ・リーグの2冠。三塁手は佐藤輝明との2人が突出し、セカンドチームながら当確。 |
| 遊 | 紅林 弘太郎 | オリックス | .260 | 18 | 60 | 1 | .764 | 136試合に出場して18本塁打、60打点、OPS.764。遊撃手の候補では、水野達稀に次ぐ長打力とOPSでセカンドチームに。 |
| 外 | 西川 史礁 | ロッテ | .290 | 8 | 53 | 2 | .745 | 136試合に出場して打率.290、155安打。規定打席到達者ではパ・リーグ最多安打(西川龍馬と同数)。 |
| 外 | 細川 成也 | 中日 | .226 | 25 | 71 | 3 | .771 | 打率は.226と低いが、143試合に出場して25本塁打。リーグ最多クラスの92四球で出塁率.354を記録し、OPSで他を上回った。 |
| 外 | サンタナ | ヤクルト | .251 | 17 | 45 | 0 | .815 | 打率は.251ながら、出塁率.360、17本塁打でOPS.815を記録。セカンドチームの外野手3人の中で最もOPSが高い。 |
| 指 | 柳田 悠岐 | ソフトバンク | .302 | 19 | 70 | 0 | .828 | 128試合で打率.302、19本塁打、OPS.828。外野手ではなくDHとして選出。 |
※太字はリーグ最高成績
選考で迷った選手たち
オールNPBを選ぶ中で、最後まで迷った選手たちを紹介します。
野手:OPSか、その他指標か
- 中野拓夢(阪神):打率.287、27犠打、9盗塁。OPSは.660で、OPS重視の方針により見送り。
- 清宮幸太郎(日本ハム):23本塁打、65打点と長打力はあるが、打率.237、OPS.758。正木智也(OPS.888)と大山悠輔(OPS.819)に及ばず見送り。
- 泉口友汰(巨人):打率.264、出塁率.345、9盗塁。打率と出塁率では紅林弘太郎(打率.260、出塁率.334)を上回るが、本塁打(8本)とOPS(.729)で下回り、見送り。
- 浦田俊輔(巨人):セ・リーグ2位の36盗塁と走力は魅力だが、OPS.641で見送り。
- 周東佑京(ソフトバンク):規定打席到達者ではパ・リーグ最多の30盗塁、打率.275。ただしOPS.699で、OPS.771の細川成也を選出。周東選手の足の速さは別記事でも解説。
- 西川龍馬(オリックス):155安打でパ・リーグ最多安打タイ。OPS.702とやや伸びず、西川史礁を優先。
- 岩田幸宏(ヤクルト):セ・リーグ最多の39盗塁を記録。ただしOPS.591で、細川成也を選出。
先発投手:防御率か、タイトルか
防御率の順位だけで選ぶと、次の4人が入る可能性がありました。
- 柳裕也(中日):防御率2.34。ただし7勝5敗、122奪三振で、タイトルに絡むインパクトが乏しかった。
- 大野雄大(中日):防御率2.45、10勝7敗、96奪三振。
- 大津亮介(ソフトバンク):防御率2.68、12勝5敗。エスピノーザ(2.71)との争いで、最多勝タイのタイトルを評価して見送り。
- 荘司康誠(楽天):規定到達者でパ・リーグ最多の171奪三振。ただし防御率3.45で見送り。
防御率で劣る才木浩人とエスピノーザを選んだのは、「最多奪三振」「最多勝」というタイトルを評価したためです。
救援投手:セーブ数か、防御率か
- 柳川(日本ハム):防御率1.56、30セーブ、58奪三振。防御率では杉山一樹(3.23)、横山陸人(2.82)を大きく上回る。
- 藤平尚真(楽天):防御率1.99、30セーブ、53奪三振。
救援投手は「セーブ数を最優先、同数なら防御率」という方針を取ったため、35セーブで並んだ杉山一樹と横山陸人を選びました。防御率を優先すれば、結果は大きく変わります。
オールNPBとベストナイン・ゴールデングラブ賞の違い
オールNPBは、オールMLBの考え方をもとに、1年間の成績から筆者が独自に選んだチームです。リーグの区別なく、セ・パ合わせた中から16人を選んでいます。
一方、NPBの表彰の1つであるベストナインは、セ・パそれぞれのリーグで各ポジションの最優秀選手を選ぶ賞です。ゴールデングラブ賞は守備力を評価する賞で、選び方がまったく異なります。
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以上です。