スマホでプロ野球を見れるVODサービスまとめはこちらから

【野球】二刀流選手とはどういう意味?メリットと難しさについて解説【ベーブルース&大谷翔平】

【野球】二刀流選手とはどういう意味?メリットと難しさについて解説【ベーブルース&大谷翔平】

※本ページにはプロモーションが含まれます。

本記事では大谷翔平選手がメジャーリーグで取り組んでいる二刀流について徹底解説していきます。

2021年の大谷選手のメジャーでの活躍によって二刀流というプレースタイルの認知度が大きく上昇しましたね。

先発投手として100マイルを連発しながら次の日にホームランを打つという漫画の主人公のような活躍を大谷選手は現実世界で体現しています!

✔︎本記事を読んでわかること

  • 野球の二刀流とはどういう意味?
  • 二刀流として代表的な選手は誰?【過去に2人だけ】
  • 二刀流をするメリット3つ&デメリット3つ

ぜひ最後までご覧ください。

野球の二刀流とは?

プロ野球やメジャーリーグでよく耳にする「二刀流」とは投手と野手を兼任することを意味しています。

通常プロ野球では投手と野手で完全に役割分担がされていて、野手が投手をする、あるいは投手が野手をするというのは稀な出来事です。

たまに投手の人数が足らなくなって野手が投手として登板することがありますがあくまで緊急で登板しているだけですね

二刀流選手は投手としても野手としてもチームの戦力として活躍する選手のことを言います。

またプロ生活の途中で野手から投手、または投手から野手に転向する選手もいますがこれについても投打を兼任しているというわけではないので二刀流ではありません。

MEMO

ちなみに二刀流選手は英語でTwo Way Playerと言います

二刀流として代表的な選手は誰?

二刀流として本格的に活躍した選手は過去の歴史の中で次の2人しかいません。

選手名 二刀流としての主な実績
ベーブ・ルース 13勝11本塁打(1918年MLB)
9勝29本塁打(1919年MLB)
大谷翔平 10勝22本塁打(2016年NPB)
9勝46本塁打(2021年MLB)
15勝34本塁打(2022年MLB)
10勝44本塁打(2023年MLB)

新聞やニュースとかで頻繁に耳にする選手ですね。

二刀流としてこれからやっていこうという選手はちらほらいますが二刀流選手として成功しているのは上記の2人以外にいません。

ちなみに野球における二刀流という用語はベーブ・ルースの時代にはもちろんなく、投打兼任する大谷選手が発端となって誕生した用語です。

過去に2人しか成功していない事実を見ても二刀流の難しさが見て取れますね

二刀流をするメリット3つ

二刀流をするメリットは次の3つです。

  • 【選手目線】自分の能力を余すことなく発揮でき活躍のチャンスが増える
  • 【監督目線】選手登録枠を節約できる
  • 【ファン目線】新しい野球スタイルを見ることができる

選手、監督、ファンそれぞれの目線でメリットがある施策ですね。

【選手目線】自分の能力を余すことなく発揮でき活躍のチャンスが増える

投手または野手として活躍するプロ野球選手もアマチュア時代までは二刀流に近い試合の出方をしていた選手が多いです。

  • 中田翔:大阪桐蔭高校時代に4番投手
  • 松坂大輔:横浜高校時代に4番投手
  • 根尾昂:大阪桐蔭高校時代に投手と遊撃手を兼任

例えば上記のような選手たちは高校までは主戦投手でありながら打者としても活躍していました。

しかしプロ入りのタイミングで投手か野手どちらかに絞る選択を迫られています。

投手の方が上手いと言う理由で非凡な打者としての能力を諦めてしまうのは勿体無い気もしますね。

ですが二刀流選手になれば投打両方のたぐいまれな能力を存分に発揮することができます

また投手と打者両方で出場できるので単純に活躍するチャンスが多くなります。

【監督目線】登録選手枠を節約できる

監督目線でのメリットとしては、限りある選手枠を一つ節約することができます

例えば2021年メジャーリーグの大谷選手の成績は次のとおりですが、

  • 投手:防御率3.18、9勝、156奪三振
  • 野手:打率.257、46本塁打、100打点、26盗塁

本来投手と野手それぞれ1人ずつの選手がいてやっと残せるはずの成績を大谷選手は1人でこなしてしまいました。

浮いた選手枠は中継ぎ投手や代打代走要員の補充に利用できるので、二刀流選手の存在がチームの勝利にプラスに働きますね。

プロ野球の登録選手枠について詳しくは「【プロ野球】選手枠(出場登録選手・支配下登録選手・育成選手)の違いや人数を徹底解説!」をどうぞ。

【ファン目線】新しい野球スタイルを見ることができる

二刀流選手の活躍はシンプルにファンをエキサイトさせてくれます!

投手と打者どっちもこなすと言うこと自体、近代野球で前例のないことだったので二刀流挑戦初期は賛否両論がありました。

しかし大谷選手が見事に成功させてくれたおかげで野球ファンとして楽しい日々を送らせてもらっています。

今後の二刀流選手の増加やルール変更にも良い影響を与えそうですね。

同日に打者としてホームランを打ちながら先発投手として勝利投手になるなんてイノベーティブすぎる!

二刀流をするデメリット3つ【二刀流の難しさとは?】

続いて二刀流をするデメリットについても解説します。

  • 【選手目線】試合に向けての調整が難しく怪我の可能性も上がる
  • 【選手目線】どっちつかずの成績になりタイトルを取りにくい
  • 【監督目線】起用法が確立されていないので扱い方が難しい

それぞれ解説します。

【選手目線】試合に向けての調整が難しく怪我の可能性も上がる

二刀流は投手と打者を両方こなすので当然ですが投打両方の調整を行う必要があります。

  • 投手の調整:キャッチボール、ブルペンで投げ込み、ランニング、フィールディング
  • 打者の調整:素振り、ティー打撃、フリー打撃、ウエイト

他にもやることは山ほどあると思いますが代表的なものだと上記の調整または練習をする必要がありますね。

また投手と打者で全く違う筋肉を使うので怪我の可能性も倍増することが懸念されます。

【選手目線】どっちつかずの成績になりタイトルを取りにくい

二刀流をすると投打とも微妙な成績になってしまうリスクがあります。

もしくはどちらか片方に専念していたらもっとすごい記録になっていたかもしれないということが考えられます。

2021年に9勝46本塁打を達成した大谷選手ももし投手または打者に専念していたら

  • 投手として専念 →シーズン20勝
  • 野手として専念 →シーズン60本塁打

を達成していた可能性もあります。

ただし記録のために野球をしているというわけでは決してないのでご注意を

【監督目線】起用法が確立されていないので扱い方が難しい

3つ目のデメリットとしてはこれまでに二刀流の前例がないので起用方法と育成方法が確立されていないということです。

例えば先発投手は中4-6日で登板する、中継ぎ投手はシーズン60登板くらいが限度、というのは過去の実績から明らかになっていることですが二刀流はどこまで選手に負担をかけていいのかまだわかっていません。

大谷選手は2021年に先発投手として中6日で登板しながらそれ以外の試合はDHとして出場するという起用方法でしたが、もしかしたらオーバーワークの可能性もあります。

まとめ:メジャーでは今後も二刀流選手を後押しする雰囲気

メジャーでは先発投手が降板しても指名打者として出場し続けることができる「大谷ルール」を2022年から新しく導入しました。

これが何を意味しているかというと「大谷選手以外の二刀流選手の登場をおおいに歓迎している」ということが読み取れますね。

今後の二刀流選手の増加にも期待したいです。

以上です。

error: