こんにちは。
今回は先発投手の記録である、
- 完全試合
- ノーヒットノーラン
- 準完全試合
- 完封
の違いを徹底解説してきます。
上記についてすでに知っている人にも分かりやすく図解で解説しているのでぜひ最後まで読んでみてください。
目次
完全試合とノーヒットノーラン、準完全試合、完封のそれぞれの関係
完全試合、ノーヒットノーラン、準完全試合、完封の関係をベン図で表現すると次のようになります。
完全試合、ノーヒットノーラン、準完全試合が完封の枠に収まっており、これら3記録は完封が前提条件であることがわかります。
それではこのベン図を元にそれぞれの記録について解説していきます。
完封の条件とは
完封:先発投手が相手チームに得点を与えずに完投勝利すること
完封とは安打や四死球を何個出そうが得点を与えることなく完投勝利すれば条件クリアになります。
原則として一人の先発投手が無失点完投勝利した場合に完封と言いますが、ブルペンも含めた複数投手によって完封を達成した場合は完封リレーと呼びます。
ノーヒットノーランの条件とは
ノーヒットノーラン:相手チームに1本も安打を許さずに完封勝利すること
ノーヒットノーランの達成には四死球やエラーによるランナーは許されますが、安打によるランナーは許されません。
「ノーラン」はノーランナーという意味ではなくノー得点という意味でつけられていますね。
準完全試合の条件とは
準完全試合:安打、四死球、エラーにかかわらずランナーを一人だけ出して完封勝利すること
ランナーを一人だけ出してしまってあと少しで完全試合だったという意味で準完全試合という名前がつきました。
ちなみに準完全試合にはノーヒットノーランに含まれるものと含まれないものが存在します。
上図のように
- 四死球やエラーを一個だけ許した場合はノーヒットノーランに含まれる
- 安打を一個だけ許した場合はノーヒットノーランに含まれない
という認識をすることができます。
完全試合の条件とは
完全試合:一人のランナーも出さずに完封勝利すること
最後に完全試合の条件ですが、一人のランナーも出さずに完封勝利するという非常にシンプルな条件ですね。
完全試合はノーヒットノーランや準完全試合、完封の条件にすべて内包されています。
完全試合とノーヒットノーラン、準完全試合、完封のそれぞれの頻度&確率
これまでの説明で完全試合、ノーヒットノーラン、準完全試合、完封の関係について知ることができましたでしょうか?
それではここからはそれぞれの記録がどれくらいの頻度&確率で達成されるのか解説していきます。
各記録の達成頻度
各記録の達成頻度は次の通りですね。
- 完封…1年間に26回達成(2021年)
- ノーヒットノーラン…72年間で72回達成(1950-2021年)
- 準完全試合…72年間で49回達成(1950-2021年)
- 完全試合…72年間で15回達成(1950-2021年)
達成難易度としては
完封 << ノーヒットノーラン < 準完全試合 < 完全試合
といったところでしょうか。
完封は毎年複数の投手が達成していますが、ノーヒットノーラン、準完全試合、完全試合に関しては年に一回あるかないかという頻度ですね。
各記録の達成確率
続いては各記録の達成確率を計算してみました。
- 完封…約3%(26試合/858試合)
- ノーヒットノーラン…約0.14%以下(72試合/50000試合)
- 準完全試合…約0.098%以下(49試合/50000試合)
- 完全試合…約0.03%以下(15試合/50000試合)
※72年間の試合数は少なく見積もって50000試合と仮定
完全試合の達成確率はもはや天文学的な数字になってしまっています。
まとめ
今回は完全試合、ノーヒットノーラン、準完全試合、完封の違いを解説しました。
- 完封…先発投手が相手チームに得点を与えずに完投勝利すること
- ノーヒットノーラン…相手チームに1本も安打を許さずに完封勝利すること
- 準完全試合…安打、四死球、エラーにかかわらずランナーを一人だけ出して完封勝利すること
- 完全試合…一人のランナーも出さずに完封勝利すること
投手の分業制が進んだ最近はQS(クオリティスタート)を達成したら合格点、という考えが強いです。
しかし野球ファンとしては先発投手には
→最初の四死球を出すまでは完全試合、
→最初のヒットを打たれるまではノーヒットノーラン、
→最初の得点を許すまでは完封
をぜひ目指してほしいですね。(もちろんチームの勝利が最優先ですが!)
今回の記事が皆さんの疑問を解決する内容であれば嬉しいです。
以上、最後まで読んでいただきありがとうございました。