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【フライボール革命とは?】デメリットやバレルゾーン・スイングスピードについて徹底解説! 

※本ページにはプロモーションが含まれます。

最近メジャーの試合を観戦していると妙にホームランが多い気がするなぁ

それはフライボール革命が起こっているからかもしれませんよ!

今回はメジャーで誕生し日本球界でも浸透しつつある「フライボール革命」に関して解説していきます。

フライボール革命とは

野球

フライボール革命とは、

ゴロ打ちを避け意図的にフライを打つ打撃理論

のことです。

英語で「Fly ball revolution」と言います。

日本では今までゴロを打つために叩きつけろという指導方法でしたよね

そうです。しかし「得点を取る」という観点で野球を分析するとフライを打つ方が得点につながるという結果になったんです

この理論は海の向こう、メジャーリーグが発端になって誕生しました。

一体フライボール革命はなぜ誕生したのでしょうか?

フライボール革命はなぜ誕生したの?

フライボール革命は2010年代半ばから導入され始めた

スタットキャスト(Statcast)

による分析とともに誕生しました。

スタットキャストとは選手やボールの動きを高精度に分析するシステムです。

2014年に試験運転され2015年から正式に全本拠地に導入されました。

このスタットキャストにより「ホームランになりやすい打球」が科学的に分析されたんですよね。

ビッグデータやデータ分析の技術革新が野球界にも浸透しているんですね

それでは「ホームランになりやすい打球」について詳しくみていきましょう

ホームランになりやすい打球とは?

ホームランになりやすい打球って具体的にどんな打球ですか?

「バレルゾーン」を通過する打球のことです

バレルゾーン??

バレルゾーンとは、

打球速度158km/h以上、打球角度26-30度のスイートスポット

のことです。

打球がバレルゾーンを通過した時は安打になる確率が8割を超えその多くがホームランになります

バッターにとって大きなメリットのある考えです。

そして打球速度が158km/hに達するためのスイングスピードは

スイングスピード:128km/h以上

が必要と言われています。

ホームランのメカニズムが打球角度と打球速度によって割り出されたんですね

そうですね

理論上の最適値は分かりましたけど実際に試してみて効果はあったんですか?

じゃあフライボール革命を導入してどんな効果があったかについて解説しましょう

フライボール革命はどんな効果があったの?

フライボール革命っていう理論があるのは分かったけど実際に効果は出ているの?

フライボール革命は「ある球団」が導入して世界一になってから一気に注目を集めるようになりました

フライボール革命をいち早く導入したのは

ヒューストンアストロズ

です。

アストロズは2017年に意図的にフライを打つ戦略を導入し、16年から17年にかけて打率.247→.282、本塁打数198→238にまで上昇させました

アストロズではバレルゾーンを通過する打球を打つために少しフライ気味に打つ練習をしていたそうですよ

そして球団創設以来初めてとなる世界一を達成しています

アストロズが世界一になってからはフライボール革命は一気に米球界に浸透し、2019年にはMLB史上最多の6776本のホームランが飛び交いました

フライボール革命の弊害は何?その理由は?

フライボール革命が得点力アップに効果的なことはよく分かりました!でもフライボール革命のデメリットってないんですか?

実はフライボール革命にもデメリット、もっと悪く言えば弊害はあります。そしてフライボール革命に批判的な声も上がってるんですよね

フライボール革命の導入による最も大きな弊害は

野球がつまらなくなる可能性がある

ということです。

この弊害には大きく3つの理由があります。

野球がつまらなくなる理由

❶三振が増えるから
❷フライアウトが増えるから
❸攻撃が淡白になるから

❶三振が増えるから

バレルゾーンを通過する打球を打つためにはボールの少し下を叩く必要があります。

ボールの真ん中を打とうとする時より明らかにボールとバットが当たる確率が下がりますね。

その結果として三振の数が急増しています

三振という打撃結果はキャッチャーがキャッチして終了なので守備陣のプレーを見ることができずエキサイトした試合になりにくいです。

2018年のメジャーでは史上初めて 年間総三振数>年間総安打数 になってしまいました

❷フライアウトが増えるから

フライボール革命はフライを打とうとするので結果としてフライアウトが増えます

フライアウトという打撃結果はみてる側にとってつまらないものです。

  • フライアウト 打球キャッチで終了
  • ゴロアウト 打球キャッチ→スローイング→送球キャッチで終了

一つの打撃に対して打球キャッチというアクションしか発生しないんです。

好プレー集を見ていてもフライアウトよりもゴロアウトの方が多い印象です。

❸攻撃が淡白になるから

野球には三振やホームラン以外にもバントやエンドラン、進塁打など様々な戦術があります。

しかしフライボール革命ではランナーの有無に関係なくライ性の打球を打ってくるので攻撃が単調になりやすいです。

攻撃が一辺倒になってしまうですね

その結果打撃結果がホームランor三振orフライアウトに集中してしまいます

まとめ

まとめ
  • フライボール革命とは、「ゴロ打ちを避け意図的にフライを打つ打撃理論」
  • バレルゾーンとは、打球速度158km/h以上、打球角度26-30度のスイートスポット
  • フライボール革命の弊害は「野球がつまらなくなる可能性がある」こと
    →理由❶ 三振が増えるから
    →理由❷ フライアウトが増えるから
    →理由❸ 攻撃が淡白になるから

日本でも2番打者に強打者を置いたり意識的にフライを打つ打者が出てきたりしていてフライボール革命が浸透しつつあります。

見てる側からしたら得点が増えて試合がエキサイトするのは楽しいことなのですが戦術が本塁打一辺倒になってしまうのはいかがなものかと思いますね。

今後の投手側の対策に期待したいですね

そうですね!野球が日々進化していることは非常に喜ばしいことです

以上、最後まで読んでいただきありがとうございました。

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