野球における先発投手の評価指標の一つとしてHQSという指標があります。
「新聞や実況で見聞きしたことがある用語だけど実際どんな指標なのか知らない」という方も多いのではないでしょうか？
本記事ではHQSに関する下記の内容について初心者向けに解説していくのでぜひご覧ください。
✔︎本記事の内容
- HQSの意味と達成条件
- HQS率の意味と計算方法
- HQS数ランキング
HQSとはどういう意味？
HQSとはハイクオリティスタート（High Quality Start）の略称です。
先発投手の評価指標の一つで比較的信頼度の高い指標と言われています。
HQSと似た用語としてクオリティスタート（QS）という指標もあるので気になる人は下記をどうぞ。
HQSの達成条件
達成条件
先発投手が7回以上を投げて、かつ2自責点以内に抑える
「7回以上投げる」と「2自責点以内」を両方同時に達成する必要があります。
例えば下記事例のHQSの達成or未達成は次のようになります。
- 7回2自責点 →HQS達成
- 9回2自責点 →HQS達成
- 6回2自責点 →HQS未達成
- 8回3自責点 →HQS未達成
たとえ7回2自責点に抑えても8イニング目に3自責点目を奪われたらHQSは未達成になります。
HQS率の意味と計算方法
HQS率とは先発登板した試合におけるHQSの達成率を意味しています。
HQS率 = （HQS数/先発した試合数）×100
例えば20回登板してHQSを5回達成した場合のHQS率は25%ということになりますね。
HQS数ランキング
2022年のHQS数ランキングを紹介します。
ランキングをみればHQSの難易度感がわかると思います。
✔︎2022年セリーグHQS数
| 順位 | 選手名 | HQS数 | HQS率 |
|---|---|---|---|
| 1位 | 戸郷翔征 | 13 | 52.0% |
| 1位 | 森下暢仁 | 13 | 48.1% |
| 3位 | 大野雄大 | 12 | 52.2% |
| 4位 | 今永昇太 | 11 | 52.4% |
| 5位 | 小笠原慎之介 | 10 | 45.5% |
| 5位 | 小川泰弘 | 10 | 40.0% |
✔︎2022年パリーグHQS数
| 順位 | 選手名 | HQS数 | HQS率 |
|---|---|---|---|
| 1位 | 山本由伸 | 20 | 76.9% |
| 2位 | 髙橋光成 | 15 | 57.7% |
| 3位 | 千賀滉大 | 12 | 54.5% |
| 4位 | 上沢直之 | 11 | 47.8% |
| 4位 | 田中将大 | 11 | 44.0% |
こうランキング化してみるとやはり山本由伸投手の突出度がずば抜けていますね
HQSまとめ
HQSまとめ
- HQSとはハイクオリティスタート（High Quality Start）の略称
- HQSの達成条件：先発投手が7回以上を投げて、かつ2自責点以内に抑える
- HQS率とは先発登板した試合におけるHQSの達成率
以上です。
