本記事ではプロ野球におけるトリプル3.5という記録について紹介します。
トリプル3.5とはどういう意味?
トリプル3.5とは下記を1シーズンの間に達成する記録のことです。
- 打率:.350以上
- ホームラン:35本以上
- 盗塁:35個以上
トリプルスリーが「打率.300以上、ホームラン30本以上、盗塁30個以上」なのでそれの完全上位互換ですね。
トリプル3.5の歴代達成者は誰?(MLB、NPB、KBO)
トリプル3.5の達成者はメジャーリーグ(MLB)でも日本プロ野球(NPB)でも1人もいません。
世界のプロリーグに目を向けると、韓国プロ野球(KBO)のテームズ選手が唯一トリプル3.5を達成しています。
後に巨人にも移籍したテームズ選手ですが、KBOでトリプル3.5を達成した時の成績がこちらです。
✔︎2015年のテームズ選手の成績(KBO)
打率 | .381 |
ホームラン | 47 |
盗塁 | 40 |
トリプル3.5どころか打率が4割に届けばトリプルフォーさえありえた怪記録ですね。
ちなみにトリプル3.5と同時にアジアプロ野球史上初のフォーティフォーティ(40本塁打、40盗塁)も達成しています。
トリプルスリー達成者の中でトリプル3.5に近づいた選手は誰?
それでは日本プロ野球で最もトリプル3.5に近づいた選手は誰でしょうか。
下表にトリプルスリー歴代達成者と打率.350以上、35本塁打以上、35盗塁以上の達成状況を書いてみました。
✔︎トリプルスリー歴代達成者(打率.350以上、35本塁打以上、35盗塁以上は太字)
選手名 | 球団 | 年度 | 打率 | 本塁打 | 盗塁 |
---|---|---|---|---|---|
岩本 義行 | 松竹 | 1950 | .319 | 39 | 34 |
別当 薫 | 毎日 | 1950 | .335 | 43 | 34 |
中西 太 | 西鉄 | 1953 | .314 | 36 | 36 |
簑田 浩二 | 阪急 | 1983 | .312 | 32 | 35 |
秋山 幸二 | 西武 | 1989 | .301 | 31 | 31 |
野村 謙二郎 | 広島 | 1995 | .315 | 32 | 30 |
金本 知憲 | 広島 | 2000 | .315 | 30 | 30 |
松井 稼頭央 | 西武 | 2002 | .332 | 36 | 33 |
山田 哲人 | ヤクルト | 2015 | .329 | 38 | 34 |
山田 哲人 | ヤクルト | 2016 | .304 | 38 | 30 |
山田 哲人 | ヤクルト | 2018 | .315 | 34 | 33 |
柳田 悠岐 | ソフトバンク | 2015 | .363 | 34 | 32 |
35本塁打以上もしくは35盗塁以上を満たしている選手は複数人いますが、打率.350以上をクリアしているのは柳田選手一人しかいません。
打率.350以上を達成するのが他2項目と比較しても難易度が高いですね。
また中西太選手は35本塁打と35盗塁をクリアしていましたが打率が.350に達しませんでした。
✔︎トリプルスリー達成者の中で最もトリプル3.5に近づいた選手
- 柳田 悠岐(2015年):トリプルスリー達成者で唯一、打率.350以上を満たす
- 中西 太(1953年):トリプルスリー達成者で唯一、複数項目(本塁打、盗塁)で3.5を満たす
以上です。