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プロ野球の優勝マジックとはどういう意味?仕組みや計算方法をわかりやすく解説!

【プロ野球】マジックってどういう意味?仕組みや計算方法をわかりやすく解説!

※本ページにはプロモーションが含まれます。

プロ野球のニュースで次のような発言を耳にしたことはないでしょうか?

アナウンサー:「今日ソフトバンクが勝って西武が負けたのでソフトバンクの優勝マジックが2減って10になりました」

野球を知らない人からすれば

マジックって何?

2減るってどういう現象?

マジックが10になったらどうなるのよ!

って気持ちになりますよね。

しかしこのマジックという数字はプロ野球ファンにとっては非常に大切な数字になります。

このマジックが0になった暁にはシーズンが終了したと言っても過言ではありません。

今回はそんなプロ野球のマジックについて分かりやすく解説していきます。

マジックとはどういう意味?

マジックは順位表上で次のように記載されます。

順位表_マジックナンバー

1位ヤクルトのゲーム差の列に記載されている「M3」が今回のテーマのマジックです。

マジックとは、他チームの成績にかかわらずあと何勝したら優勝が決定するかを表した数字

例えば上の順位表の例ではヤクルトにM3とついているので、ヤクルトはあと3勝すれば優勝できることを示しています。

「M」とはマジックの頭文字で、「3」というマジックナンバーが勝利を重ねるごとに減少していきます。

そしてマジックが「0」になるとマジックが点灯していたチームの優勝が確定します

マジックの仕組みは?

それではこのマジックという数字はどのような仕組みで成り立っているのでしょうか。

マジック点灯とは、他の全チームの自力優勝が消滅すること

シーズンが始まってすぐの頃はまだマジックが点灯していません。

しかし、自チーム以外の全チームの自力優勝が消滅した時、自チームにマジックが点灯します。

「自力優勝が消滅する」とは、自チームが全勝しても1位のチームがそれ以外の試合で全勝したら優勝できない状態になることです。

自チームの頑張りだけでは優勝できない局面になったとき、いわゆる他力本願になったときに自力優勝が消滅したという表現をします。

自チーム以外の全チームがこの「自力優勝が消滅した」状態になったとき、自チームはあと何勝すれば優勝できるかが明確になるのでマジックが点灯します。

マジックが点灯するとシーズンが佳境に突入していきますね!

マジックの消滅条件は?

マジックは一度点灯したらずっと点灯しっぱなしというわけではありません。

マジック点灯後、どこか1チームでも自力優勝の可能性が復活するとマジックは消滅する

マジックは自チーム以外の全チームの自力優勝が消滅したら点灯するものなので、どこか1チームでも自力優勝の可能性が復活すれば自チームのマジックも消滅します。

このマジックが点灯したり消滅したりを繰り返しながらシーズンは進んでいきます。

マジックの計算方法とは?

それではあと何勝すれば優勝できるかを表すマジックの数字はどのように計算されているのでしょうか?

マジックの計算方法は引き分けがあるかないかで計算の複雑さが大きく変わります。

この記事では引き分けが存在しない場合の計算方法を紹介します。

チームaのマジックナンバー=Wb + Rb – Wa + 1

※Wa:マジック点灯チームの勝利数、Wb:マジック対象チームの勝利数、Rb:マジック対象チームの残り試合数

引き分けがない場合は当該2チームの勝利数とマジック対象チームの残り試合をもとにマジックナンバーが決定します

例えば次のような順位表の場合はマジックナンバーはいくつになるでしょうか

マジックナンバーの計算

チームa以外の全チームの自力優勝が消滅している状況です。

上記の順位表の場合、計算結果は次のようになります。

79(Wb) + 2(Rb) – 80(Wa) + 1 = 2

よってチームaのマジックナンバーは2になりますね。

引き分けがある日本プロ野球ではマジックナンバーの計算がかなり複雑なので気になる人はWikipediaでチェックしてみてください

マジックの減り方は?

マジックの減り方についても引き分けがある場合と引き分けがない場合で計算方法が変わります。

引き分けがある場合の減り方は複雑なのでマジックの計算方法と合わせて興味がある人は調べてみてください。

引き分けがない場合は次のようにマジックが減っていきますが、引き分けがある場合も基本的に次のようにマジックが減ると思っていただいて差し支えありません。

マジック点灯チームがチームa、マジック対象チームがチームbの場合、

マジックがそのまま
  • チームaが負け、チームbが勝ち
  • チームaが試合なし、チームbが勝ち
  • チームaが負け、チームbが試合なし
マジックが1減る
  • チームaが勝ち、チームbも勝ち
  • チームaが負け、チームbも負け
  • チームaが試合なし、チームbが負け
  • チームaが勝ち、チームbが試合なし
マジックが2減る

チームaが勝ち、チームbが負け

マジックはその日の試合結果によって、そのまま、1減る、2減るの3パターンの動きをします

また日本プロ野球には引き分けが存在するのですが、引き分けた場合は上記の「試合なし」と読み替えてもらって構いません!(厳密には違いますがそんなに気にしなくていいです)

マジックナンバーが減ることで優勝まで近づいている感を実感できるのがいいですね!

マジックの用語の由来は?

なぜ優勝するために必要な勝利数をマジックナンバーと呼んだのでしょうか?

一説にはビンゴゲームが関係しているようです。

ビンゴゲームでリーチがかかっている時にビンゴ完成のために必要な数字をマジックナンバーと呼ぶことに由来

ビンゴではリーチがかかった時点であとどの数字が出ればビンゴになるかがわかります。

アメリカではこのビンゴになるための残りの数字をマジックナンバーと呼ぶそうです。

その文化が転じてビンゴ=優勝するための残りの数字をマジックナンバーと呼びはじめました

マジックの史上最速点灯記録は?

プロ野球が2リーグ制になった1950年以降において最速でマジックを点灯させた球団は2022年のヤクルトスワローズです。

2022年7月2日(76試合目)に横浜DeNA戦でサヨナラ勝ちをおさめマジックナンバー53を点灯させました。

マジック53点灯時点の成績:51勝24敗1分(勝率.680)

まとめ

今回はプロ野球のマジックについて解説しました!

本記事のポイント
  • マジックとは、他チームの成績にかかわらずあと何勝したら優勝が決定するかを表した数字
  • マジック点灯とは、他の全チームの自力優勝が消滅すること
  • マジック点灯後、どこか1チームでも自力優勝の可能性が復活するとマジックは消滅する
  • チームaのマジックナンバー=Wb + Rb – Wa + 1
  • ビンゴゲームでリーチがかかっている時にビンゴ完成のために必要な数字をマジックナンバーと呼ぶことに由来

本サイトでは野球に関するルールや小ネタについて解説しているのでぜひ合わせて読んでみてください。

最後まで読んでいただきありがとうございました!

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