- なぜ三振を意味する文字はStrike outのSじゃなくてKなんですか?
- Kが三振を意味するようになった理由を教えてほしい
新聞やニュースなどでは野球の三振のことを略してKと表現しています。
例えば10三振のことを10Kと呼ぶみたいな感じですね。
しかし野球を長年やってきた人でも意外とKが三振を意味する由来について知らない人が多いです。
✔︎本記事を読んだらわかること
- Kが三振を意味する有力な由来【2つあります】
- Kが三振を意味する別の由来【明らかに間違ったものもあり】
- 【コラム】Kとꓘ(逆さまのK)では三振の意味が違う
ちなみに本記事は野球の本場アメリカの情報サイトで解説していた内容をまとめましたので信憑性は高いはずです。
ぜひ最後までご覧ください。
目次
Kが三振を意味する有力な由来
Kが三振を意味する由来は最も有力なもので2つあります。
- 由来① strike outの中でkが目立つから
- 由来② 3ストライクであることを3画で表現できるから
それぞれ解説します。
由来① strike outの中でkが目立つから
そもそもKが三振を意味する文字として定義したのは1860年代のスポーツライターであるヘンリー・チャドウィック氏です。
そしてstrike out(過去形struck out)というワードの中でKが最も視覚的に目立ち、アクセントも強い文字だったことから三振=Kであると意味づけされました。
本来は頭文字であるSを三振を意味する文字として使うべきですが、Sは「Sacrifice(犠打)」や「Single(シングルヒット)」、「Steal(盗塁)」など他の用語で使用してしまっていました。
またStrikeの他の文字についても
- T:triple(三塁打)
- R:run(得点)
- I:inning(イニング)
- E:error(エラー)
と代表的な野球用語で埋まってしまっていたため余ったKが適しているということになりました。
ちなみにstrike outを略してSOでもよさそうですが、SOはshutout(完封)の意味合いで使用されています。
由来② 3ストライクであることを3画で表現できるから
Kは3画で書けるので3ストライクでアウトということを暗示することができます。
日本人が「正」の字を使って5つ単位を数えるのと同じ理由ですね。
Kが三振を意味する別の由来【明らかに間違ったものもあり】
実は三振をKと表現する由来は他にも諸説あります。
説として可能性が薄いものもありますが紹介します。
- Killの頭文字を取ってきたから
- knockoutの頭文字を取ってきたから
- アルファベット順に当てはめたから
Killの頭文字を取ってきたから
日本ではアウトカウントを一死、二死と呼びます。
なので死=Killを意味するのでその頭文字を取ってきて三振をKと呼ぶようになったという説があります。
しかしアウトをkill(死)と呼ぶのはあくまで日本だけなのでアメリカでもKと呼ばれていることの説明がつきません。
よってKillの頭文字を取ってきたという説の可能性はかなり薄いですね。
knockoutの頭文字を取ってきたから
次にknockoutの頭文字を取ってきたという説です。
しかし野球界でのknockoutの意味は次のとおりです。
knockout:先発投手が打たれて勝ち投手の権利を得られないまま降板すること
三振の意味とは程遠いのでknockoutのKを取ってきたという説は考えにくいです。
アルファベット順に当てはめたから
A, B, C…とアルファベット順にアウトの種類を当てはめていった結果、Kが三振になったという説です。
Kは11番目のアルファベットなので全てのアウトの種類を書き出したらKが三振となるのはありえなくはないですね。
ただしこれについては証拠となる文献がないので正直なんとも言えないです。
【コラム】Kとꓘ(逆さまのK)で三振の意味が違います
Kは三振を意味するということが分かりましたが実はKから派生した「ꓘ」(逆さまのK)も存在します。
Kとꓘ(逆さまのK)の意味の違いは次のとおりです。
- K:空振り三振
- ꓘ:見逃し三振
日本では空振り三振と見逃し三振を区別する文化はありませんがアメリカではKとꓘで明確に違うものとして定義していますね。
まとめ
三振がKと呼ばれるようになった最も有力な由来は次のとおりです。
- 由来① strike outの中でkが目立つから
- 由来② 3ストライクであることを3画で表現できるから
以上です。
※本記事は以下のサイトを参考にまとめました。