こんにちは。
本記事では野球における投手の指標、「奪三振率」について詳しく解説していきます。
奪三振率は野球の中で重要な指標の一つなのでぜひ知っておいて損はない内容です。
✔︎本記事の内容
- 奪三振率の意味と計算方法【自動計算フォームあり】
- 奪三振率の目安【どれくらいの数字がすごいの?】
- シーズン&通算奪三振率ランキング
ぜひ最後まで読んでみてください。
目次
奪三振率の意味とは?
奪三振率とは、
1試合(=9イニング)平均の奪三振数
のことです。
投手の能力を表す指標であり奪三振率の数値が高いほど三振を奪う能力が高いということになります。
よくある間違いとして1人の打者から三振を奪える確率ではないのでその点は注意しましょう。
× 1打者あたりの三振を奪う確率
○ 1試合あたりの平均奪三振数
奪三振率の計算方法
奪三振率の計算方法は次のとおりです。
奪三振率 = (奪三振数 × 9) ÷ 投球回数
例えば1シーズンで投球回数150回、奪三振数130の投手がいた場合の奪三振率は、
奪三振率 = (130 × 9) ÷ 150 = 7.8
となり奪三振率は7.8となります。
みなさんも以下の計算フォームから奪三振率を計算してみてください。
奪三振率の目安【どれくらいの数字がすごいの?】
奪三振率の目安としては次のような評価になります。
✔︎奪三振率の目安
- 7.5-9.0:優秀
- 9.0以上:かなり優秀
特に奪三振率が10を超えるような選手は歴代のピッチャーの中でも屈指の三振を取れる投手となりますね。
なお奪三振率の傾向として先発投手よりもリリーフ投手の方が高くなりやすいです。
奪三振率が求められる投手とは
どの投手も奪三振率は高いに越したことはないのですが特に奪三振率を求められる投手がいます。
それは「クローザー(守護神)」ですね。
クローザーは試合の最後を締めくくるチームにとって重要なポジションです。
最終回に1点も取られてはいけないという状況で登板することが多いのでアンラッキーなヒットさえも打たせないよう「三振を取ること」が求められます。
過去の投手を見ても藤川球児投手やサファテ投手、佐々木主浩投手など奪三振率の高い投手が名クローザーとして名を馳せていますね。
奪三振率の歴代ランキング
1シーズンでの奪三振率の記録と通算奪三振率の記録をランキング形式で紹介します。
歴代シーズン奪三振率ランキング
順位 | 選手名 | 年度 | 奪三振率 | 奪三振 | 投球回 |
---|---|---|---|---|---|
1 | 千賀滉大(ソ) | 2019 | 11.33 | 227 | 180 1/3 |
2 | 石井一久(ヤ) | 1998 | 11.05 | 241 | 196 1/3 |
3 | 野茂英雄(近) | 1990 | 10.99 | 287 | 235 |
4 | 大谷翔平(日) | 2015 | 10.98 | 196 | 160 2/3 |
5 | 江夏豊(神) | 1968 | 10.97 | 401 | 329 |
6 | 則本昂大(楽) | 2017 | 10.76 | 222 | 185 2/3 |
7 | 杉内俊哉(ソ) | 2010 | 10.74 | 218 | 182 2/3 |
8 | ダルビッシュ有(日) | 2011 | 10.71 | 276 | 232 |
9 | 野茂英雄(近) | 1991 | 10.66 | 287 | 242 1/3 |
10 | 伊良部秀輝(ロ) | 1995 | 10.60 | 239 | 203 |
※規定投球回以上投げた投手が対象
2019年の千賀投手が見事歴代1位のシーズン奪三振率に輝きました。
他にも2010年代を代表する大谷翔平投手、ダルビッシュ投手、杉内俊哉投手、則本昂大投手といった名投手たちがランクインしていますね。
歴代通算奪三振率ランキング
順位 | 選手名 | 奪三振率 | 奪三振 | 投球回 |
---|---|---|---|---|
1 | 杉内俊哉 | 9.28 | 2156 | 2091 1/3 |
2 | 石井一久 | 8.84 | 2115 | 2153 1/3 |
3 | 江夏豊 | 8.41 | 2987 | 3196 |
4 | 川口和久 | 7.81 | 2092 | 2410 |
5 | 工藤公康 | 7.71 | 2859 | 3336 2/3 |
6 | 槙原寛己 | 7.65 | 2111 | 2485 |
7 | 西口文也 | 7.41 | 2082 | 2527 2/3 |
8 | 金田正一 | 7.31 | 4490 | 5526 2/3 |
9 | 小野正一 | 6.94 | 2244 | 2909 |
10 | 星野伸之 | 6.88 | 2041 | 2669 1/3 |
※通算2000奪三振以上の投手が対象
ホークスとジャイアンツのエースとして活躍した杉内俊哉投手が唯一の9台として通算奪三振率1位となりました。
奪三振率まとめ
本記事では野球における奪三振率について紹介しました。
- 奪三振率とは、1試合(=9イニング)平均の奪三振数のこと
- 奪三振率 = (奪三振数 × 9) ÷ 投球回数
- 奪三振率の目安:7.5-9.0:優秀、9.0以上:かなり優秀
- 歴代最高シーズン奪三振率は千賀滉大投手の11.33
- 歴代最高通算奪三振率は杉内俊哉投手の9.28
以上です。
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