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【提案】名球会条件に2000投球回を追加してみては?イニング数を推す理由と新たに条件を満たす選手は?

名球会2000投球回

※本ページにはプロモーションが含まれます。

今回は「名球会の入会条件に2000投球回を追加してみては?」という提案記事です。

本記事の内容
  • 名球会の入会条件と現在の名球会会員
  • 名球会条件に2000投球回を推す理由
  • 名球会に2000投球回を追加したら新たに入会条件を満たす選手

名球会の入会資格

現在、名球会の入会には以下の条件を満たす必要があります。

投手…通算200勝以上 or 通算250セーブ以上
野手…通算2000安打以上
※日米通算(NPB, MLBの合算)でも可

他にも

  • 昭和生まれ以降
  • NPBでの記録からカウント
  • 推薦により会員の3/4以上の賛成が得られれば特例枠として入会可能

などの条件がありますが、基本的には入会のために200勝か250セーブか2000安打をクリアする必要があります

ちなみに名球会発足時の条件は200勝と2000安打のみでしたが、投手分業制の時代になったことで2003年に「250セーブ」が条件として新たに追加されました

現在の名球会会員

2021年シーズン終了時点の会員は、投手16名、野手48名、名誉会員10名(投手4名、野手6名)の合計74名です。

入会していたが途中で退会した人、もしくは未入会の人も74名の他に数人います

達成時期を年代別で分けて表示した表が以下の通りです。

  投手人数 野手人数
1960年代 5 1
1970年代 2 8
1980年代 5 12
1990年代 1 2
2000年代 5 13
2010年代 2 17
2020年代 0 1

2000年以降になって野手の名球会入り人数が急速に増えましたね

投手は2000年以降で7人が名球会入りしていますが、そのうち200勝以上での入会が4人250セーブ以上での入会が3人です。

2000年以降で投手の入会が7人に対して、野手の入会が31人でかなり投手と野手で偏りが生まれてしまっています

【提案】入会条件に2000投球回を加えてみては?

前項までで名球会の現状について話したところで今回の記事の本題、「投手の入会条件に2000投球回を加えてみてはいかがでしょうか?」の話にはいります。

2000投球回をすすめる理由

なぜ私が2000投球回を推すのか、その理由は

投手の仕事は「アウトを積み重ねること」だから

です。

野手の名球会入会条件は2000安打ですが、それは

野手の仕事は「安打を打つこと」だから

です。野手の方は当然の話ですね。

一方、投手の入会条件は現状200勝or250セーブです。

確かに勝利を挙げることは大切なことですが、勝利やセーブは投手の投球とは直接関係していないです。

投手はマウンドに立ったら目の前の打者を打ち取ってアウトカウントを積み上げることが仕事のはずです。

勝利やセーブは試合が終わった後のおまけにすぎないと考えています。

野手の仕事=安打、投手の仕事=投球回というのが投手の基準を2000投球回にすべきと考えた理由です

2000投球回の基準を満たす選手

2000年以降まで現役を続けた選手の中で、2000投球回を達成したのは以下の選手です。

投球回 名前 2000投球回達成 備考
3348.2 山本昌 2000年 200勝達成
3340.2 黒田博樹 2010年 200勝達成
3336.2 工藤公康 1997年 200勝達成
3276 三浦大輔 2007年  
3027.2 野茂英雄 1999年 200勝達成
2871 石川雅規 2013年  
2782.2 桑田真澄 1997年  
2717.1 石井一久 2007年  
2669.1 星野伸之 1997年  
2527.2 西口文也 2007年  
2485 槙原寛己 1995年  
2445.2 涌井秀章 2017年  
2424.2 岩隈久志 2014年  
2395.1 ダルビッシュ有 2017年  
2375.2 斎藤雅樹 1997年  
2369.1 田中将大 2018年  
2344.1 佐々岡真司 2003年  
2336.1 小宮山悟 2001年  
2254.2 松坂大輔 2011年  
2165.1 前田健太 2019年  
2091.1 杉内俊哉 2015年  
2087.1 吉井理人 2006年  
2064.1 上原浩治 2017年  
2017.1 岸孝之 2020年  
2004 西崎幸広 2001年  

※2020年シーズン終了時点

2000年以降まで現役だった選手の中で2000投球回を達成した選手は合計25名(うち4名は200勝達成者)でした。

2000投球回を達成した選手を見ると、名球会に入会しても納得ではないですか?

また2000年代に200勝を達成した投手は軒並み3000投球回以上であり、200勝の難しさが明確です。

この表を見ると暗黒時代の横浜ベイスターズを長年支えた三浦投手も十分200勝に値する投手だとわかりますね。

2000投球回達成者の年代別の人数は以下の通りです。

  2000投球回達成
1990年代 6人
2000年代 8人
2010年代 10人
2020年代 1人

仮に投手の入会条件が200勝・250セーブ・2000投球回のどれか、野手の入会条件が2000安打の場合は、以下の人数になります。

  200勝+250S 200勝+250S+2000回 2000安打
1990年代 1人 6人 2人
2000年代 5人 10人 13人
2010年代 2人 11人 17人
2020年代 0人 1人 1人
合計 8人 28人 33人

2000投球回を導入した方が野手との人数差がかなり少なくなりましたね

【デメリット】投球回を入会条件にしてしまうと中継ぎ投手が入会できない?

投球回(イニング数)を入会基準にしてしまうとイニング数を稼げない中継ぎ投手や優秀なセットアッパーの入会が非常に厳しくなってしまいます

先発投手は年間投球イニングが150を超えることもありますが、中継ぎ投手はせいぜい80程度ですね。

しかしこういったデメリットは野手側にも存在しています。

現在2000安打が野手の入会基準ですが、安打数が基準のため守備専門の名選手はないがしろにされています

阪神の牛若丸と言われた吉田義男や守備のスペシャリスト小坂誠らがその代表格です。

全員が納得する明快な基準はなかなか難しいですね

まとめ

今回は以下についてお話ししました。

まとめ
  • 名球会の入会条件
    200勝or250セーブor2000安打
  • 現在の名球会員(2020年シーズン終了時)
    投手16名、野手48名、名誉会員10名(投手4名、野手6名)の合計74名
  • 【提案】入会条件に2000投球回以上を推す理由
    野手の仕事「安打を積み重ねること」、投手の仕事「アウトを積み重ねること」だから
  • 2000年以降まで現役だった選手の中で2000投球回を達成した選手
    合計25名(うち4名は200勝達成者)

実際に2000投球回が入会条件として追加される実現確率は低いと思います。

しかし、250セーブが2003年に入会条件として新たに追加された例もあるので今後更なる見直しがあるかもしれませんね

以上、最後まで読んでいただきありがとうございました!

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