本記事ではプロ野球のボール交換に関する下記の内容について解説します。
テレビで見ていても「ボール交換しすぎなのでは?」と思うところもありますが、ちゃんと理由が存在していて交換されたボールも有効活用されています。
✔︎本記事の内容
- ボール交換のタイミングの目安と交換する理由
- プロ野球で1試合に使われるボールの数は何個?ボールの値段は?
- 交換されたボールのその後の使い道【使い捨てではない】
目次
ボール交換のタイミングの目安
プロ野球では試合中頻繁にボールを交換します。
ボールがスタンドに入ってしまい交換せざるを得ない時や選手が審判に要望を出して替えてもらう時など交換タイミングはいくつかあります。
✔︎プロ野球でのボール交換タイミング
- ボールがスタンドに入ってしまったとき
- 投手の投球や野手の送球がバウンドしてしまったあと
- ボールが交換されないまま長くプレーが続いたあと
- 選手がボール交換を求めたとき
基本的にボールに何らかのキズや汚れがついてしまったらすぐに交換することになっています。
汚れたボールをすぐに交換する理由
キズや汚れのついたボールをすぐに交換する理由は主に以下の2点だと考えられます。
- ボールの回転が変わってしまうから
- ボールの回転が見えやすくなるから
ボールの回転がかわってしまうから
ピッチャーはボールに回転を与えることで変化球を投げてバッターを抑えようとします。
しかしボールの形がキズなどで少しでも変わっていると変化球の変化の仕方が変わってしまう可能性があります。
自分の思い通りに変化させることができずに打たれでもしたら悔しいですよね。
ボールの回転が見えやすくなるから
もう一つの理由はボールの汚れによってバッターから回転が見えやすくなってしまうからです。
ピッチャーはどんな変化球でも同じフォームで投げるように訓練していますが、ボールの汚れで球種がバレてしまってはたまったもんじゃないですね。
プロ野球の先発ピッチャーは年間投球数が3000球にのぼる選手もいます。
なのでもし年俸1億円の選手がいた場合1球あたりの投球には33,333円の価値があると言えます。
それくらい1球が大切になってくる世界なので交換しすぎなくらい神経質なのがちょうどいいのかもしれません。
プロ野球で1試合に使われるボールの数は何個?値段は?
プロ野球では1試合に約120球前後が使用されると言われています。
そして2023年に一般販売されているNPB公式統一球の価格は税込2,648円です。(参照元:NPB Shop)
わかりやすくボールの値段を2,600円とすると、1試合、1日、1年間の使用球数と合計金額は次のようになります。
使用球数 | 合計金額 | |
---|---|---|
1試合 | 120球 | 31万2千円 |
1日(6試合) | 720球 | 187万2千円 |
1年間(858試合) | 102,960球 | 2億6,769万6千円 |
セパ12球団の年間試合数合計で計算すると使われるボールの合計金額は2億円をはるかに超える数字になりました。(あくまで推定ですが)
交換されたボールのその後の使い道【使い捨てではない】
1年間でプロ野球では10万球のボールが使われていますが、一度試合で使用したボールは公式戦で再利用されることはありません。
交換されたボールは主に次のような場所に行くことになります。
- 球団の練習球として利用
- 試合後のサインボールとして利用
- 国内アマチュア野球へ寄付する
- 海外へ寄付する
決して使い捨てというわけではなく有効活用されているというわけですね。