こんにちは。
野球ファンの皆さん、こんなことを思ったことはないでしょうか?
今回は上記のような疑問について本記事で管理人の考えをお話ししていきます。
✔︎本記事の内容
- トリプルスリーと三冠王の意味や求められる能力の違い
- どっちの方が難しい記録?達成回数・性質・達成可能人数で比較!
トリプルスリーと三冠王それぞれの詳しい内容については以下を読んでみてください。
目次
トリプルスリーと三冠王の意味の違い
トリプルスリーと三冠王はそれぞれ以下のような意味です。
- トリプルスリー…1シーズンで1人の打者が「打率3割、本塁打30本、盗塁30個」以上を記録すること
- 三冠王…1シーズンで1人の打者が首位打者・本塁打王・打点王のタイトルを獲得すること
いずれも1人の打者が1シーズンの間に達成する記録のことを言っています。
どちらも超人的な記録なのですがそれぞれの記録で求められる能力というのは少し違っていきます。
トリプルスリーと三冠王に求められる能力の違い
トリプルスリーと三冠王で求められる能力は以下の通りです。
- トリプルスリー…ミート(打率)、パワー(本塁打)、走力(盗塁)
- 三冠王…ミート(打率)、パワー(本塁打)、勝負強さ(打点)
ミートとパワーは両方の記録で必要な能力ですが、もう一つの能力としてトリプルスリーは走力が必要になり三冠王は勝負強さが必要になります。
トリプルスリーと三冠王に求められる成績の違い
トリプルスリーと三冠王の達成に必要な記録はおおむね次の通りです。
部門 | トリプルスリー | 三冠王 |
---|---|---|
打率 | .300 | .320-.350 |
本塁打 | 30 | 35-50 |
盗塁 | 30 | – |
打点 | – | 100-120 |
- トリプルスリーは達成しないといけない数字が決まっている絶対評価
- 三冠王は同一リーグ内で各部門で1位を取らないといけない相対評価
というのが大きな違いですね。
三冠王は相対評価なので三冠王を達成するのに必要な成績はこれ!という数字は断言できません。
どっちの方が難しい記録?
トリプルスリーと三冠王で求められる能力や成績に違いがあることがわかりました。
それではどっちがより難しい記録なのでしょうか?
甲乙つけ難い話ですが、あえてこの記事では
- 達成回数と達成人数
- 記録の性質
- 1シーズンで達成できる人数
でそれぞれ比較してきます。
結論から言うと三冠王の方が難しいと考えています。
達成回数と達成人数で比較
達成人数は三冠王の方が少ないです。
- トリプルスリー…10人(12回)
- 三冠王…8人(12回)
平成以降の達成に絞ると三冠王の方が圧倒的に回数が少なくなります。
- トリプルスリー…8回(6人)
- 三冠王…2回(2人)
直近の成績においては達成回数と達成人数を比較すると三冠王の難しさに軍配が上がります。
記録の性質で比較
先ほどトリプルスリーは達成する数字が決まっている絶対評価、三冠王は各部門で1位になる必要がある相対評価というお話をしました。
三冠王は相手との戦いになるので
- 王貞治…13年連続本塁打王
- イチロー…7年連続首位打者
といったような一つの部門で圧倒的な成績を残す選手が同一リーグにいる場合は三冠王の達成が極めて困難になります。
またトリプルスリーを達成するためには試合数と逆算して「これくらいのペースで打てば30本塁打、30盗塁に到達するな」というのがわかりやすいです。
一方三冠王は全部門で1位に立つための数字が読めず、シーズンを通して打撃ランキング上位に居続けないといけません。
1シーズンで達成できる人数で比較
記録達成可能な人数にも違いがあり、やや大げさな表現になりますが
- トリプルスリー…1シーズンに何人でも達成できる
- 三冠王…1シーズンに達成できる人数は2人まで(セパ両リーグ1人ずつ)
となりトリプルスリーは何人まででも達成できます。
達成可能人数を比較しても三冠王のほうが難しいと言えそうです
トリプルスリーと三冠王の違いまとめ
本記事ではトリプルスリー三冠王の違いについて解説しました。
トリプルスリー | 三冠王 | |
---|---|---|
意味 | 「打率3割、本塁打30本、盗塁30個」以上を記録すること | 首位打者・本塁打王・打点王のタイトルを獲得すること |
能力 | ミート(打率)、パワー(本塁打)、走力(盗塁) | ミート(打率)、パワー(本塁打)、勝負強さ(打点) |
性質 | 絶対評価 | 相対評価 |
達成回数 | 12回(10人) | 12回(8人) |
以上です。