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【野球】2番打者最強説の理論の根拠とその役割について解説!

※本ページにはプロモーションが含まれます。

本記事では野球における2番打者最強説という理論について解説します。

✔︎本記事の内容

  • 2番打者最強説(理論)とは?なぜ2番打者に最強打者を置くのか?
  • 2番打者像は大きく4つに分類される
  • 歴代WBCの2番打者を紹介

2番打者最強説(理論)とは?

2番打者最強説とは、2番打者にチームで一番打撃力の高い選手を置くべきという考え方です。

またこの考え方に基づく理論を2番打者最強理論とも言います。

特にメジャーで広く活用されている考え方であり日本でもじわじわと用いられてきています。

なぜ2番打者に最強打者を置くのか?

それではなぜ2番打者に最強バッターを置くのでしょうか?

その理由としては下記のポイントがあると考えられます。

①打席数が多くなりやすい

②初回にチャンスで回ってきやすい

①打席数が多くなりやすい

まずは2番打者なら単純に強打者に1打席でも多くの打席数を立たせることができるようになります。

打順別の打席数は当然、多い順に1番打者>2番打者>3番打者…となります。

シーズン中はプロ野球なら140試合以上、メジャーなら160試合以上が行われますので打順を一つ下げただけで回ってくる打席数が数十打席減ってしまいますね。

②初回にチャンスで回ってきやすい

1打席でも多く打席を回したいなら1番打者がいいのでは?と思うかもしれませんが、1番打者の欠点としては初回に必ずランナー無しの状態で打席が回ってくることです。

1番打者は必ず初回にノーアウトランナー無しで回ってくるのでパワーのないチャンスメイク系のバッターなら適任なのですが、パワーがあるバッターの場合はホームランを打ってもソロホームランで1点しか取れません。

なので1番打者には出塁率の高い選手、足の速い選手を置いてチャンスを作ってもらった状態で2番打者がそのランナーを返すという形の方が得点は多くなりやすいと考えられます。

2番打者像は大きく4つに分類される

ここでチームの2番打者のタイプとして次のように大きく分けて4つに分類できます。

特にこの中でもアベレージヒッター型パワーヒッター型が2番打者最強理論に該当するタイプになりますね。

タイプ 代表的な選手例
アベレージヒッター型 青木宣親(ヤクルト)
パワーヒッター型 大谷翔平(エンゼルス)
俊足型 赤星憲広(阪神)
バント職人型 川相昌弘(巨人)

アベレージヒッター型

アベレージヒッター型は高い打率、出塁率を活かしてチャンスメイクしたりあるいは出塁した1番打者を返します。

高い打率を誇るミート力の高い選手はこれまではクリーンナップに置くことが多かったのですが、1回でも多くの打席を回すために2番に置くチームもいますね。

パワーヒッター型

パワーヒッター型はその名の通りパワーヒッターを2番に置くことで初回に2ランホームランを期待したり長打で一気にチャンスを広げたりします。

特に近年のフライボール革命により2番打者にパワーヒッターを置いて初回から一気に大量得点を狙うチームが増えました。

俊足型

俊足型は足の速さを生かして塁に出たり盗塁や大きなリードで投手を揺さぶることで3番打者以降のバッティングを助けます。

1,2番打者が二人とも俊足型ならピッチャーの気を逸らさせながら3番打者以降のバッティングを大きく手助けすることができますね。

バント職人型

バント型は出塁した1番打者をバントや右打ちで次の塁に進めるのが大きな役割となります。

このタイプは一般的にバッティング技術はそこまで高くないですがチームのために献身的な動きができるかどうかが勝利の鍵になります。

WBCの歴代2番打者を紹介

ここで野球国際大会・WBCのこれまでの日本代表2番打者を紹介します。

高いアベレージを残すタイプ、盗塁でかき回すタイプ、全てを万能にこなせるタイプなどバラエティに富んだ選手が多くいました。

近藤健介(第5回WBCの2番打者)

近藤選手はプロ野球トップクラスの選球眼を持ちハイアベレージも残せる理想の2番打者です。

1番ヌートバー、2番近藤、3番大谷という強力上位打線の一角として、3大会ぶりの日本優勝に大きく貢献しました。

✔︎大会直前シーズンの成績

所属 打率 HR 打点 盗塁
2022 日本ハム .302 8 41 8

菊池涼介(第4回WBCの2番打者)

菊池選手は毎年GG賞を受賞している守備職人というイメージがありますが、2015年から6年連続でセリーグ最多の犠打を成功させているバント職人でもあります。

決勝戦ではライトスタンドに突き刺さる同点ソロホームランを放っています。

✔︎大会直前シーズンの成績

所属 打率 HR 打点 盗塁
2016 広島東洋 .315 13 56 13

井端弘和(第3回WBCの2番打者)

第3回WBC(2013年)の井端選手は打率.556の高打率を残し、大会ベストナイン(指名打者部門)に選出されました。

2次ラウンド台湾戦最終回での起死回生同点タイムリーは日本国民感動ものでしたね。

✔︎大会直前シーズンの成績

所属 打率 HR 打点 盗塁
2012 中日 .284 2 35 4

中島裕之(第2回WBCの2番打者)

中島選手は2008年、2009年の2年連続で3割20本20盗塁を達成している5ツールプレイヤーです。

第2回大会(2009年)で1番イチロー、2番中島、3番青木の上位打線を形成し、日本は二連覇を果たしました。

✔︎大会直前シーズンの成績

所属 打率 HR 打点 盗塁
2008 埼玉西武 .331 21 81 25

西岡剛(第1回WBCの2番打者)

西岡選手は2005年、2006年の2年連続で盗塁王を獲得しているスピードスターのスイッチヒッターです。

2番セカンドとして日本代表のWBC初優勝に大きく貢献しました。

✔︎大会直前シーズンの成績

所属 打率 HR 打点 盗塁
2005 千葉ロッテ .268 4 48 41

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