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プロ野球の歴代盗塁阻止率ランキングを紹介!一流選手の目安はどれくらい?

※本ページにはプロモーションが含まれます。

本記事ではプロ野球の盗塁阻止率についてあなたの気になっている部分を深掘りしていきます。

✔︎本記事の内容

  • 盗塁阻止率とは?(計算方法、目安)
  • 歴代シーズン盗塁阻止率ランキング
  • 歴代通算盗塁阻止率ランキング

早速内容を見ていきましょう。

盗塁阻止率とは?

盗塁阻止率とは盗塁を試みた走者を捕手がアウトにした割合のことを意味しています。

捕手を評価する上で重要な指標の一つになっていますね。

盗塁阻止率が高ければ高いほど相手のチャンスを潰すことに成功したことになります。

また盗塁阻止率が高いほど相手ランナーは走りにくくなるので相手ランナーを塁に釘付けにするという効果もあります。

盗塁阻止率の計算方法

盗塁阻止率は次の計算で導き出されます。

盗塁阻止率 = 盗塁刺数 ÷ 盗塁企図数

※1 盗塁刺数(とうるいしすう):盗塁をアウトにした回数

※2 盗塁企図数(とうるいきとすう):盗塁を試みた回数

数字が高ければ高いほど盗塁を阻止する可能性が高い選手です。

例えば相手チームに100回盗塁を試みられてそのうち40回の盗塁をアウトにすれば盗塁阻止率は.400になりますね。



盗塁阻止率の目安【2021年の記録を参考に】

盗塁阻止率の目安は一体どれくらいなのでしょうか?

2021年シーズンに盗塁阻止率の規定試合数(チーム試合数の1/2以上を捕手として出場)に到達した選手のランキングは次の通りです。

✔︎2021年盗塁阻止率ランキング(セリーグ)

順位 選手名 盗塁阻止率
1 大城卓三(巨) .447
2 木下拓哉(中) .426
3 梅野隆太郎(神) .288
4 中村悠平(ヤ) .255

✔︎2021年盗塁阻止率ランキング(パリーグ)

順位 選手名 盗塁阻止率
1 甲斐拓也(ソ) .452
2 伏見寅威(オ) .415
3 太田光(楽) .379
4 森友哉(西) .274
5 清水優心(日) .203

※規定試合数:チーム試合数の1/2以上を捕手として出場

規定の試合数以上に出場した選手は盗塁阻止率2-4割台の数字を記録していました。

盗塁阻止率の目安としては

  • 0-2割台:まだまだ
  • 3-4割台:十分合格
  • 5割台以上:驚異的な数字

といった感じになっています。

またセイバーメトリクスでは盗塁の損益分岐点は一般的に70%弱と言われています。

なので盗塁阻止率が3割以上なら得点期待値的にも捕手として合格点になりますね。

歴代シーズン盗塁阻止率ランキング

盗塁阻止率が3割以上なら合格点というお話をしましたがそれでは歴代の盗塁阻止率最上位選手の成績はどれくらいだったのでしょうか?

シーズン記録(セ・パ)と通算記録についてそれぞれ紹介していきます。

ランキングトップ3(セリーグ)

順位 年度 選手名 阻止率 試合 企図 盗塁刺
1 1993 古田敦也(ヤ) .644 130 45 29
2 1978 福島知春(巨) .633 82 30 19
3 2000 古田敦也(ヤ) .630 134 73 46

古田選手のシーズン盗塁阻止率.644は日本最高記録です。

これまでに盗塁阻止率6割以上を記録したのは上記の3回のみですが、そのうち2回が古田選手ですね。

福島選手は現役生活はわずか7年でしたが、古田選手以外で唯一盗塁阻止率6割以上を達成した選手です。

ランキングトップ3(パリーグ)

順位 年度 選手名 阻止率 試合 企図 盗塁刺
1 1979 梨田昌孝(近) .5362 108 69 37
2 1976 有田修三(近) .5361 124 97 52
3 2002 城島健司(ダ) .508 100 63 32

盗塁阻止率パリーグ記録は梨田選手の.5362です。

また日本人捕手初のメジャーリーガーとなった城島選手もパリーグランキングで3位にランクインしています。

投手が打席に立たない攻撃的プレースタイルのパリーグにおいて盗塁阻止で相手のチャンスの目を潰せるのは非常に効果が高いですね。

歴代通算盗塁阻止率ランキング

最後に通算記録のランキングを紹介します。

順位 選手名 阻止率 試合 企図 盗塁刺
1 古田敦也 .462 1959 926 428
2 大矢明彦 .433 1497 1176 509
3 田淵幸一 .422 944 767 324
4 梨田昌孝 .391 1166 822 321
5 城島健司 .383 1245 798 306

※捕手として500試合以上出場した選手が対象

捕手として一時代を築いたそうそうたるメンバーです。

それぞれ1人ずつ解説します。

歴代5位 城島健司

日本人キャッチャー初のメジャーリーガーとしてマリナーズでプレーした選手です。

座ったまま一塁や二塁に送球できるほどの鉄砲肩で通算.383という高い盗塁阻止率を誇っています!

また2009年のWBCでは正捕手として日本のWBC二連覇に大きく貢献しました。

歴代4位 梨田昌孝

強肩が売りの捕手としてプロ入りし、高卒2年目で早くも正捕手の座を勝ち取りました。

1979年の近鉄初のリーグ優勝に貢献し、1979-1981年の3年連続でベストナインとダイヤモンドグラブ賞を獲得しています。

通算1065盗塁の俊足・福本豊選手の現役時代と丸かぶりしているにも関わらず、シーズン盗塁阻止率が.500を超える活躍も見せていました。

歴代3位 田淵幸一

大きな放物線を描くホームランを打つことからホームランアーチストと呼ばれていた田淵選手が通算盗塁阻止率第3位です。

強肩強打の捕手としてシーズン盗塁阻止率5割越えを4回達成しています。(1969, 1970, 1972, 1973)

また捕手としてプロ野球史上初の新人王も獲得しています。

歴代2位 大矢明彦

鉄砲肩を武器に大卒1年目から正捕手として活躍した大矢選手が通算盗塁阻止率第2位です。

大矢選手もシーズン盗塁阻止率5割越えを4回達成しています。(1970, 1972, 1974, 1976)

歴代1位 古田敦也

古田選手は盗塁阻止関連の記録を数多く持っている球界屈指の名キャッチャーです。

  • シーズン盗塁阻止率.644
  • 通算盗塁阻止率.462
  • 13年連続盗塁阻止率4割以上
  • シーズン盗塁阻止率5割越えを5回達成

また守備面だけでなく打撃面でもトップクラスの実力を持っており

  • 捕手として首位打者獲得(野村、古田、阿部の3人のみ)
  • 捕手として2000本安打(野村、古田、谷繁、阿部の4人のみ)

を達成しています。

ヤクルトを5回のリーグ優勝と4回の日本一に導き、ヤクルト黄金時代を支えた名選手ですね。

盗塁阻止率について、以上です。

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