- 甲子園大会では最大何人の選手がベンチ入りすることができるの?
- 甲子園のベンチ入り人数の変遷について教えてほしい
本記事では上記の疑問に回答していきます。
✔︎本記事の内容
- 甲子園大会のベンチ入り人数の変遷
- 甲子園登録人数18人の問題が解消
甲子園大会のベンチ入り人数の変遷
甲子園大会の現在のベンチ入り人数制限は20人までとなっています。
それではこれまではどんな変遷でベンチ入り人数が移り変わってきたのでしょうか?
✔︎甲子園のベンチ入り人数の変遷
年度 | 登録人数の変更 | 備考 |
---|---|---|
1915 | 制限なし | |
1928夏 | 制限なし→14 | チーム間の戦力差による不公平を減らすために登録人数に制限を設ける |
1978夏 | 14→15 | この年から49代表校制度になる |
1994春 | 15→16 | |
2003夏 | 16→18 | 選手の健康負担を理由に変更 |
2023夏 | 18→20 | 投球数制限の導入、故障予防、暑さ対策を理由に変更 |
大会が誕生した当初は登録人数に制限はありませんでしたが、部員数による戦力差をなくすため1928年から14人という制限が設けられました。
その後、約50年間は14人制限で開催されましたが1978年に49代表校制になったタイミングで登録人数が1人増えて15人になりました。
そして平成時代になってからは15人→16人→18人と徐々に人数が増え、現在の登録人数は20人という変遷になっています。
なお当然ですがマネージャーはこの20人という枠ではなく記録員として1つのベンチ入り枠があります。
甲子園登録人数18人の問題が解消
2023年春までは甲子園大会の登録人数制限が18人であることで1つの問題が発生していました。
それは地方大会の登録人数は20人なので甲子園大会に勝ち進んでも2人は甲子園の土を踏むことができないということです。
甲子園の登録人数も20人にすればいいじゃないかという意見はもちろん出ていましたが、各大会の管轄の違いで問題が発生していました。
- 甲子園の登録人数:高野連の管轄
- 地方大会の登録人数:各地区の野球連盟の管轄
各地方大会の登録人数は以前から20人となっていますが、これは各地区の連盟が20人と規定しているからですね。
甲子園大会を管轄している高野連としてはこれまでは「各地域では登録人数を20人として大会開催しているが我々がそれに合わせる必要はない」というスタンスをとっていました。
しかし1週間以内に500球以上を投球してはいけないというルールが2021年に新規導入されて以降、投手の負担は減ったもの逆に野手の負担が増加してしまったことを背景に甲子園大会のベンチ入り人数を18人から20人に変更しました。
その結果地方大会で戦ったメンバーが甲子園大会の土を踏めないという問題点も解消されることになりました。
まとめ
2023年夏の甲子園大会からベンチ入りメンバーが20人になるという大きな転換がありました。
それ以外にも甲子園大会では選手の健康を配慮して年々ルール改正を進めています。
- タイブレーク制の採用(2018年春から)
- 1人の投手が1週間以内に500球以上投げてはいけない(2021年春から)
できる限り選手たちに負担がかからないようにする施策が進んでいるので、今後も健康面を配慮してさらなるルール変更が起こる可能性は高いでしょうね。
以上です。