今回は達成するのが非常に難しいと言われている記録「ノーヒットノーラン」について解説します。
- ノーヒットノーランってそもそもなんですか?
- ノーヒットノーランの達成確率を知りたい!
- ノーヒットノーランには暗黙のルールがあるって本当?
目次
そもそもノーヒットノーランとは?
ノーヒットノーランとは「相手チームに1本も安打を許さずに完封勝利すること」です。
ノーヒット=無安打、ノーラン=無得点なので無安打無得点試合とも言い、略称の「ノーノー」や「ノーヒッター」も同じ意味です。
四球・死球・失策・打撃妨害・振り逃げなどで出塁されたとしても、無安打で得点も与えなければノーヒットノーラン達成です。
ノーヒットノーランの達成者をカウントする場合、通常は完全試合の達成者も含めて数えます。
ノーヒットノーランはどれくらい難しいの?
ノーヒットノーランを達成したらその日のハイライトはノーヒットノーランの話題一色になります。
それくらい難しい記録なんです。
ではノーヒットノーランはどれくらい達成することが難しいんでしょうか?
ノーヒットノーランはどれくらいのペースで達成者が出ている?
ノーヒットノーランは2リーグ制になった1950年から2023年シーズン終了時までで74人が合計79回達成しました。
74年間で79回の達成なので約1年間に1回ペースで達成されていますね。
ノーヒットノーランはどれくらいの確率で達成できる?
ノーヒットノーランは1950〜2023年の74年間で79回達成されています。
またこの74年間で合計50000試合以上開催されています。
つまり達成確率は79回÷50000試合で0.158%以下です。
ノーヒットノーランには暗黙のルールがあるの?
無安打無得点で試合中盤・終盤を迎えた時にグラウンドでやってはいけない行為が存在します。
破っても特にペナルティがなく明文化されたルールでもないので、暗黙のルールやアンリトンルール(unwritten rules)と呼ばれています。
特にメジャーリーグで存在している暗黙のルールですが、日本でもたまに耳にする内容です。
以下にノーヒットノーランに関する暗黙のルールをまとめます。
ノーヒットノーラン継続中にバントヒットを狙ってはいけない
相手投手がノーヒットノーランをしているときはバントでヒットを狙ってはいけません。
バントでヒットを狙うのは卑怯だと言われているからです。
個人的にはバントも立派な戦法の一つなので、投手側がバントさせないように努力すべきだとは思いますね。
眉村「バントがどうした?嫌ならさせるな」
ノーヒットノーランが達成されるまではだれもそれについて話してはいけない
ノーヒットノーラン達成の瞬間まではだれもそのことを口にしてはいけません。
でも流石に9回までノーヒットだと観客がざわざわしたり実況が興奮したりして球場全体が異様な雰囲気になってしまうのは仕方ないですね。
2010年以降のメモリアルなノーヒットノーランを紹介
2010年〜2020年の間に日本プロ野球では9人のノーヒットノーラン達成者が現れました。
その中でも特にメモリアルなノーヒットノーランをご紹介します。
甲子園大会とプロ野球の両方でノーヒットノーラン達成
2012年、杉内俊哉が四球ひとつのみの準完全試合でノーヒットノーランを達成しました。
完全試合の状態で9回ツーアウトツーストライクまで抑えましたが、最後の打者に四球を与えてしまい1994年以来の完全試合とはなりませんでした。
しかし杉内投手は高校時代にも甲子園大会でノーヒットノーランを達成していて、史上初の甲子園大会とプロ野球の両方でのノーヒットノーラン達成でした。
3度目の正直でノーヒットノーラン達成
2013年、山井大介がノーヒットノーランを達成しました。
山井投手といえば2007年日本シリーズでの継投完全試合が有名ですね。
2010年も9回にホームランを打たれてノーヒットノーランを逃しましたが、2012年に3度目の正直でついに大記録を達成しました。
育成制度出身選手で初のノーヒットノーラン達成
2019年、千賀滉大が令和初&育成出身選手初のノーヒットノーランを達成しました。
千賀投手は元々育成制度出身の選手でしたが、入団当初からぐんぐん球速をのばしホークスのエースにまで成長しました。
本指名のドラフトに引っ掛からなかった選手が最終的にここまで活躍するのは夢がある話ですね
まとめ
今回は以下に関してお話ししました。
- ノーヒットノーランとは「相手チームに1本も安打を許さずに完封勝利すること」
- ノーヒットノーランは約1年に1回ペースで達成者が現れている
- ノーヒットノーランには「バントヒットを狙ってはいけない」「達成するまで口にしてはいけない」の暗黙のルールがある
個人的にノーヒットノーランよりサイクルヒットの方が多い印象だったので、この2記録が同じ頻度なのは意外でしたね。
他の記事でも野球の記録について解説しているのでぜひ読んでみてください。