本記事では野球観戦初心者さん向けに走者一掃という用語について解説していきます。
✔︎本記事の内容
- 走者一掃の意味とは?
- こんな場面では走者一掃という言葉は使わない
- 走者一掃のバッティングの例を紹介(珍プレイも)
ぜひご覧ください。
目次
走者一掃の意味とは?
野球における走者一掃(そうしゃいっそう)とはヒットを打つことで出塁しているランナーを全員ホームに還すことを意味しています。
走者(ランナー)を1人残らず払いのけているのでそのまま「走者一掃」という名前になっていますね。
特にランナーが2人または3人いる場面で使われる野球用語です。
例えば次のようなケースです。
- ツーアウトランナー満塁の状況
- バッターが左中間にツーベースヒットを打つ
- ランナーが全員生還して3点が入る
このような場面ではまさに「走者一掃のツーベースヒット!」となるわけです。
注意点1:ホームランの時は走者一掃とは言わない
走者一掃という用語はホームランの時は使いません。
例えばランナー満塁でバッターが満塁ホームランを打っても「走者一掃の満塁ホームラン」とはなりません。
あくまでタイムリーヒットの時に使う用語ですね。
注意点2:走者が1人だけの時は走者一掃とは言わない
ランナーが1人だけの時は走者一掃とは言いません。
ランナーを1人だけ還しても「一掃」というイメージはつきにくいですからね。
走者一掃のバッティングの例を紹介(珍プレイも)
一般的な走者一掃のタイムリーヒット
まずは一般的な走者一掃のヒットの例です。
9回表3点ビハインドの場面で一死満塁、打席には代打の清宮選手という状況です。
ここで左中間にタイムリーツーベースを打って3点をとり同点に追いつきました。
まさに実況も興奮の「走者一掃のタイムリーツーベース」ですね!
【珍プレイ】フォアボールによる走者一掃
次にフォアボールでランナーが全員生還してしまった例です。
2アウトランナー満塁、カウント2ストライク3ボールという状況でピッチャーはフォアボールを出してしまいます。
しかも投球したボールはワイルドピッチでバックネット前まで行ってしまい3塁ランナーだけでなく2塁ランナーもホームインします。
さらにさらにピッチャーが2塁に暴投してしまい1塁ランナーまでホームインしてしまったので結果的に走者一掃のフォアボールになってしまいました。
【スクイズ失敗】走者一掃の空振り
次は空振りをしたのにランナーが全員帰ってきたケースです。
1アウトランナー2、3塁の状況でバッターの石原選手はスクイズを試みるも空振りになってしまいます。
しかしキャッチャーが後逸してしまい2人のランナーが全員ホームインして結果的に走者一掃となりました。
【神走塁】レフト前ヒットで走者一掃
最後に1塁ランナーの神走塁により走者一掃となったケースです。
ツーアウト満塁バッターでバッターがレフト前にヒット、ランナーが2人生還します。
さらにレフトからキャッチャーに転送されたボールをキャッチャーがこぼしてしまい1塁ランナーまでホームインしてしまいました。
1塁ランナーが俊足の和田選手だったことも功を奏しましたね。
走者一掃については以上です。