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【2023年WBC】球数制限と登板間隔のルールをわかりやすく解説!「連投」の解釈の仕方も

※本ページにはプロモーションが含まれます。

本記事では野球国際大会WBC(ワールド・ベースボール・クラシック)での球数制限ルール登板間隔ルールについて解説します。

具体的な例も交えて野球初心者にもわかりやすく解説するのでぜひ最後までご覧ください。

✔︎本記事の内容

  • WBCの投球制限、登板間隔のルール
  • 球数制限ルールの具体的な例
  • 登板間隔ルールの具体的な例、間違えやすい「連投」の解釈の仕方

2023年WBCの球数制限・登板間隔ルール

2023年WBCの球数制限・登板間隔のルールは前回大会(2017年WBC)と同じです。

✔︎球数制限ルール

  • 1試合につき1ラウンドは65球、準々決勝は80球、準決勝以降は95球を超えて投球できない。
  • 打席中に投球制限に達した場合はその打者の打席完了まで投球できる。
  • 敬遠の球数は投球数に含まない。

✔︎登板間隔ルール

  • 1試合で50球以上投球した場合は、中4日を空けなければならない。
  • 1試合で30球以上、または2日連続で投げた場合は中1日を空けなければならない。

球数制限の具体的な例

✔︎球数制限ルール

  • 1試合につき1ラウンドは65球、準々決勝は80球、準決勝以降は95球を超えて投球できない。
  • 打席中に投球制限に達した場合はその打者の打席完了まで投球できる。
  • 敬遠の球数は投球数に含まない。

球数制限のルール適用の具体的な例を紹介します。

1次ラウンド(1試合あたり65球を超えた投球NG)にて先発投手が球数65球付近に到達した時の考え方は次のようになります。

✔︎1次ラウンドでの球数65球付近の具体例

打者 その打者への球数 合計球数
それまでの球数 58
2番打者 3 61
3番打者 申告敬遠 61
4番打者 2 63
5番打者 5 68
6番打者 (投手交代)

上記の場合2番打者への投球が終了した時点で合計61球を投じています。

3番打者では申告敬遠をしているので合計球数が増えることはありません。

4番打者では2球を投じ、合計球数が63球になっています。

そして5番打者の2球目の時点で65球に到達していますが、5番打者の打席が完了するまで投球を続け結局合計球数が68球になりました。

1次ラウンドでは65球を超えて次の打者を迎えることができないので、この投手は6番打者に投げることはできず投手交代となります。

これは準々決勝以降も同様の考え方でOKで、準々決勝の場合は80球、準決勝以降は95球を超えて次の打者に投球することはできません。

登板間隔の具体的な例

✔︎登板間隔ルール

  • 1試合で50球以上投球した場合は、中4日を空けなければならない。
  • 1試合で30球以上、または2日連続で投げた場合は中1日を空けなければならない。

1次ラウンドの日本の日程を例に登板間隔について解説します。

登板間隔ルールも具体例として、3月10日の韓国戦が終了し3月11日のチェコ戦に臨む時の各投手(投手A〜投手F)の登板可否を○×で書いてみました。

日程 3/9 3/10 3/11(当日) 3/12 3/13
対戦国 中国 韓国 チェコ オーストラリア (試合無)
投手A 65 × × × ×
投手B 35 × ? ?
投手C 15 20 × ?
投手D 65 × × ×
投手E 40 × ?
投手F ? ?

※数字は球数、「-」は登板機会なし、「○」は登板可能、「×」は登板不可、「?」は3月11日時点では不明

投手 3月10日韓国戦終了時点での登板可否状況
投手A 中国戦で65球(50球以上)を投げたため中4日を空ける必要があり実質的に1次ラウンドでは登板不可
投手B 中国戦で35球(30球以上)を投げたため中1日を空ける必要があり次の韓国戦は登板不可、チェコ戦は登板可能
投手C 中国戦、韓国戦と2日連続で登板したためチェコ戦は登板不可、次々戦のオーストラリア戦は登板可能
投手D 韓国戦で65球(50球以上)を投げたため中4日を空ける必要があり実質的に1次ラウンドでは登板不可
投手E 中国戦で40球(30球以上)を投げたため中1日を空ける必要があり次のチェコ戦は登板不可、オーストラリア戦は登板可能
投手F 中国戦、韓国戦で一度も登板していないためチェコ戦で登板可能

少しわかりにくかったかもしれませんが、上記のように各投手(投手A〜投手F)の中で登板間隔制限に引っかかる選手が現れます。

注意:「連投」の扱いについて

前回大会(2017年WBC)で3連投禁止のルールで情報が錯綜することがありました。

2017年WBC第2ラウンドで日本は、

  • 3月12日オランダ戦
  • 3月14日キューバ戦
  • 3月15日イスラエル戦

という日程が組まれていました。

そして3月12日、14日と連続して登板した投手が5人(平野佳寿、松井裕樹、秋吉亮、増井浩俊、牧田和久)存在し、ネット上では「これらの投手全員が3連投禁止のルールに引っかかり、3月15日の試合に登板できないのでは?」という情報が出回りました。

しかし実際はこの情報は誤りであり上記の5選手とも15日のイスラエル戦に登板することが可能です。

3連投禁止とはあくまで「3日連続の登板が不可」なだけであり、「試合間隔の空いた3試合連続の登板はOK」というのが正しい解釈になります。

今大会では「2日連続で投げた場合は中1日を空けなければならない」と登板間隔ルールが明記されているのでこれが前回大会の「3連投禁止」のルールに該当することになりますね。

以上です。

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