【KBO】チェドンウォン賞とは?韓国版沢村賞の選考基準や選考方法を徹底解説!

【KBO】チェドンウォン賞とは?韓国版沢村賞の選考基準や選考方法を徹底解説!

2021年、元ソフトバンクのアリエルミランダ投手が韓国プロ野球でチェドンウォン賞を受賞しました。

チェドンウォン賞は日本でいうところの沢村賞に値します

ミランダ投手の報道でチェドンウォン賞の存在を初めて知った人も多いのではないでしょうか?

そこで本記事では韓国版沢村賞であるチェドンウォン賞についてわかりやすく徹底解説していきます。

ぜひ最後まで読んでみてください。

本記事の内容
  • チェドンウォン賞の概要
  • チェドンウォン賞の選考プロセス
  • チェドンウォン賞と沢村賞の徹底比較

 

チェドンウォン賞の概要

チェドンウォン賞(최동원상)とは

韓国プロ野球の最優秀投手賞

冒頭でお話しした通りチェドンウォン賞とは日本の沢村賞やMLBのサイ・ヤング賞に似た特別賞になります。

【プロ野球】沢村賞の条件とは?歴代受賞者やアメリカ版・韓国版沢村賞についても徹底解説!

チェドンウォンは1度の韓国シリーズで4勝を挙げて韓国一に貢献したり韓国球界で初めてメジャーから正式オファーを受けたりした韓国野球のレジェンド的存在です。

そんなチェドンウォンの功績を称えて制定されたのがチェドンウォン賞です。

その年に最も活躍した投手に贈られる賞であり、受賞者はチェドンウォン賞トロフィーと2000万ウォン(約200万円)の賞金が与えられます。

2014年に制定された比較的新しめの賞ですね。

2014年から2017年までの4年間は韓国人投手限定の賞でしたが、2018年からは外国人投手も受賞対象となりました。

チェドンウォンの背番号11にちなんで、毎年11月11日に受賞されます。また、場所もチェドンウォンの故郷である釜山広域市で行われます!

 

チェドンウォン賞の選考プロセス

チェドンウォン賞の選考プロセスの特徴は次の2点です。

  • 7つの選考基準が存在する
  • 選考委員会によって投票される

選考基準と選考委員会の存在で察しの良い方はもうわかるかもしれませんが、チェドンウォン賞の選考プロセスは日本の沢村賞を元に作成されました。

一つずつ解説していきます。

 

7つの選考基準が存在する

チェドンウォン賞には7つの選考基準が設けられています。

次の7項目ですね。

チェドンウォン賞の選考基準
  • 先発登板数 25試合以上
  • 投球回数 180投球回以上
  • 勝利数 15勝以上
  • 奪三振数 150奪三振以上
  • QS数 15QS以上
  • 防御率 3.00以下
  • セーブ数 35セーブ以上

上記7つの基準のうち一つでもクリアしていればチェドンウォン賞の受賞対象になります。

沢村賞は先発投手限定の賞ですが、チェドンウォン賞は選考基準にセーブ数も含まれており全投手が受賞対象であることがわかります。

 

選考委員会によって投票される

チェドンウォン賞の2つ目の特徴としては選考委員会によって選考が行われることです。

選考委員会の8人が1人1票をもって投票をして、最高得票を得た投手が受賞者となります。

日本の沢村賞と選考形式は一緒ですね

 

歴代のチェドンウォン賞受賞者を一挙公開!

2014年から2021年までのチェドンウォン賞受賞者を一覧で公開していきます。

年度 受賞投手 チーム名 個人タイトル
2014 ヤン・ヒョンジョン KIAタイガース
2015 ユ・ヒグァン 斗山ベアーズ
2016 チャン・ウォンジュン 斗山ベアーズ
2017 ヤン・ヒョンジョン KIAタイガース 最多勝
2018 リンドブロム 斗山ベアーズ 最優秀防御率
2019 リンドブロム 斗山ベアーズ 最多勝、最多奪三振
2020 アルカンタラ 斗山ベアーズ 最多勝
2021 ミランダ 斗山ベアーズ 最優秀防御率、最多奪三振

2014年から2017年までの4年間は国内投手の育成を目的として、受賞対象が韓国人投手のみでした。

なのでこの期間は外国人投手が投手タイトルを取っていても韓国人投手が優先してチェドンウォン賞を受賞していますね。

一方、2018年からは外国人投手の受賞も解禁されて2018年から2021年までの4年間は全て外国人投手がチェドンウォン賞を獲得しています。

韓国球界では国内出身投手があまり育っていないのが今の現状ですね。

2017年には全10球団の開幕投手が全員外国人投手だったことが話題になりました

 

沢村賞とチェドンウォン賞の比較

チェドンウォン賞は日本の沢村賞を踏襲する形で制定されました。

ここでちょっとこれらの賞を比較していこうと思います。

沢村賞 チェドンウォン賞
選考委員会の人数 5人 8人
受賞対象者 先発投手 全投手
賞の意義 沢村賞に見合った成績を残した投手に与えられる その年に最も活躍した投手に与えられる
受賞人数 原則両リーグから1名 1名
制定年度 1947年 2014年
選考基準 登板数、完投数、勝利数、勝率、
投球回数、奪三振数、防御率
先発登板数、勝利数、投球回数、
奪三振数、QS数、防御率、セーブ数

2つの賞の違いを解説していきます。

 

賞の意義が違う

沢村賞とチェドンウォン賞はその年最高の投手に贈られる賞ですが意義が少し違っています。

沢村賞は「沢村賞に見合った成績を残した投手」に贈られる賞なので沢村賞に見合う成績を残した投手がいない場合は該当者なしとなります。

一方、チェドンウォン賞は「その年に最も活躍した投手」に贈られる賞なので毎年必ず1名受賞者が決定します。

沢村賞の該当者なしはちょっと寂しい気持ちになりますよね

 

歴史の深さが違う

沢村賞は豪速球投手・沢村栄治の功績を称えて1947年に制定された賞です。

実は1956年制定のサイ・ヤング賞よりも長い歴史を持つ賞なんですね。

一方、韓国のチェドンウォン賞は2014年に制定された新しい賞なのでこれから栄光ある賞として定着させていく必要があります

 

選考基準が違う

沢村賞もチェドンウォン賞も7つの選考基準を設けていますが、その内訳は少し異なります。

以下がそれぞれの賞の違いですね。

沢村賞 チェドンウォン賞
登板数 25試合 25試合
完投数 10試合
勝利数 15勝 15勝
勝率 6
投球回数 200投球回 180投球回
奪三振数 150奪三振 150奪三振
QS数 15QS
防御率 2.50 3.00
セーブ数 35セーブ

沢村賞は完投数と勝率が選考基準に含まれるのに対して、チェドンウォン賞ではQS数とセーブ数が基準に含まれています。

チェドンウォン賞の方が最近作られた賞なので、QSやセーブといった現代野球風の記録を選考基準としていますね。

また投球回数や防御率はチェドンウォン賞の方が基準値が緩いです。

  • 180投球回(チェドンウォン賞) < 200投球回(沢村賞)
  • 防御率3.00(チェドンウォン賞) > 防御率2.50(沢村賞)

チェドンウォン賞の方が基準値が緩い理由は韓国球界が打高投低の野球だからです。

リーグ平均防御率(2015年)
  • 韓国プロ野球:4.87
  • 日本プロ野球:3.69(セ)・3.90(パ)

リーグ平均防御率が日韓の間で約1点前後違います。

韓国プロ野球は打高なのでチェドンウォン賞の基準も緩いんですね

 

まとめ:韓国版沢村賞のチェドンウォン賞

ポイント
  • チェドンウォン賞は2014年に制定された韓国プロ野球の最優秀投手賞
  • チェドンウォンは韓国球界のレジェンドピッチャー
  • 選考基準は先発登板数、勝利数、投球回数、奪三振数、QS数、防御率、セーブ数の7つ

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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