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【プロ野球】自力優勝消滅とはどういう意味?復活して優勝する可能性も十分あります

※本ページにはプロモーションが含まれます。

プロ野球においてシーズンが進むと「自力優勝消滅」という言葉がニュースや新聞で見かけることがよくあると思います。

ぶっちゃけこの自力優勝消滅という言葉について野球玄人者でもよくわかってない人が多いのではないでしょうか?

そこで本記事ではこの自力優勝消滅という言葉について初心者にもわかりやすく解説していきます。

✔︎本記事の内容

  • 自力優勝消滅の条件とは?自力優勝の意味から丁寧に解説
  • 自チーム以外の全チームの自力優勝が消滅したらマジックが点灯する
  • 正直自力優勝の考え方自体は意味がない【自力優勝消滅から優勝できる】

そもそも自力優勝とは?

自力優勝消滅の意味を知る前にまずは自力優勝という言葉の意味について解説します。

自力優勝とは次の意味を持っています。

自力優勝:残り試合を全勝すれば確実に優勝できること

自分の力(自力)で優勝することができる状態のことなのでそのままの意味ですね。

当たり前の話ですが開幕時点では全チームが自力優勝可能な状態です。

しかしシーズンが進むにつれて負けが込んでくると自力優勝消滅という状態に陥る可能性が出てきます。

自力優勝消滅の条件

自力優勝消滅とは次のことを意味しています。

自力優勝消滅:残り試合を全勝しても確実に優勝することができない

自分の力だけで確実に優勝できない状態になることを自力優勝消滅と言います。

例えば2022年の阪神タイガースは5月31日の試合に敗退し、残り試合を全勝しても首位のヤクルトに追いつけないことがわかったので自力優勝が消滅しました。

首位ヤクルトと阪神の5月31日終了時点での関係に絞って表にしてみました。

✔︎2022年5月31日終了時点

チーム名 勝敗分 勝率 残試合
ヤクルト 31勝19敗1分 .620 92試合
阪神 20勝33敗1分 .377 89試合

※この時点でのヤクルト対阪神戦の残り試合は13試合

この状態から残り試合を以下のように消化したとします。

  • ヤクルト:阪神戦(13試合)に全敗、阪神戦以外(79試合)に全勝
  • 阪神:残り試合(89試合)を全勝

すると2022年シーズン終了時点の結果は次のようになります。

✔︎2022年シーズン終了時点(上記の想定)

チーム名 勝敗分 勝率 残試合
ヤクルト 110勝32敗1分 .7746 0試合
阪神 109勝33敗1分 .7676 0試合

↑阪神は残り試合を全勝してもヤクルトの勝率を上回れない可能性がある、つまり確実に優勝できない

阪神が全勝しても優勝できない可能性があるので「阪神・自力優勝消滅」という見出しでニュースで報道されます。

【ちなみに】優勝完全消滅の意味

ここまで自力優勝消滅の意味について解説しました。

ここまで来たらもうお分かりだと思いますが優勝完全消滅とは優勝の可能性が100%消滅してしまうことです。

また2022年の阪神を例に出しますがこの年の阪神は9月17日に巨人戦に敗退してその年の優勝が完全に消滅しました。

✔︎2022年9月17日終了時点

チーム名 勝敗分 勝率 残試合
ヤクルト 73勝54敗3分 .575 13試合
阪神 65勝68敗3分 .489 7試合

✔︎2022年シーズン終了時点(ヤクルトが残り試合全敗、阪神が残り試合全勝した場合)

チーム名 勝敗分 勝率 残試合
ヤクルト 73勝67敗3分 .521 0試合
阪神 72勝68敗3分 .514 0試合

上のように阪神はどう足掻いてもヤクルトの成績を上回ることができないという計算になるので9月17日終了時に優勝が完全に消滅しました。

自チーム以外の全チームの自力優勝が消滅したらマジックが点灯する

プロ野球ではシーズン終盤に突入すると「マジック点灯」「マジック減少」という言葉がよく飛び交います。

マジックとは他のチームの成績に関わらずあと何勝したら優勝するかを表した数字です。

上記の「他のチームの成績に関わらず」という点が重要で、他の全チームの自力優勝が消滅することはつまり自力で確実に優勝できる勝利数が判明することを意味しています。

その確実に優勝可能な勝利数をマジックと呼んでいるんですね

正直自力優勝の考え方自体は意味がない【自力優勝消滅から復活して優勝できる】

ここまで自力優勝消滅について解説してきて元も子もないことを言いますが、自力優勝の考え自体はそもそも意味がないと言われています。

その理由は自力優勝がなくなっても優勝するケースが何度もあったからですね。

例えば2021年・2022年のオリックスです。

  • 2021年:オリックスが自力優勝消滅した状態でシーズン最終戦を終える
    →その後マジック点灯チームのロッテが敗れオリックス優勝
  • 2022年:オリックスが自力優勝消滅した状態でシーズン最終戦を迎える
    →マジック点灯チームのソフトバンクが敗れオリックスが勝利したことでオリックス優勝

このようにオリックスは自力優勝が2年連続で消滅した状態から二連覇を果たしています。

いわゆる他力優勝という形になりますがシーズン終了時点で一番勝率が高かったチームなのですから文句のつけようはありませんね

新聞やメディアがよく自力優勝消滅したことをあおる記事を書いたりSNSで他力優勝に文句を言う人がいたりしますがそこまで気にする必要はないですね。

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