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なぜ中継ぎ降格という表現をされるのか?リリーフ投手は勝利のために重要な役割です

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本記事ではプロ野球の報道でたまに耳にする、中継ぎ降格という表現について解説していきます。

中継ぎ投手は評価されづらいポジションのため格下という認識をされがちですが、決してそんなことはなくチームの勝利のために必要不可欠な存在なので降格という表現は不適切になります。

✔︎本記事の内容

  • なぜ中継ぎ降格という表現をされるのか?
  • 中継ぎ降格という表現に対して過去に上原浩治氏も激怒コメント
  • 中継ぎ投手の重要性や存在感は徐々に大きくなっている

なぜ中継ぎ降格という表現をされるのか?

理由①先発投手が投手の花形という認識をされているから

まずは元々ピッチャーというポジションは先発完投が当たり前という時代がありました。

今でこそ投手分業制が確立していますが、先発投手が花形であるという認識は今現在も残っているようです。

✔︎投手の役割とMVP受賞者

投手の役割 MVP受賞者
先発投手 セパ共に多数受賞
中継ぎ投手 浅尾拓也(2011)
抑え投手 佐々木主浩(1998)、サファテ(2017)

投手の各役割においても過去のMVP受賞者が中継ぎ投手が1名、抑え投手が2名なのに対して、先発投手のMVPは数えきれないほど多いです。

また中継ぎ投手は若手投手や病み上がり投手が消化試合で投げたり試合展開によっては敗戦処理のような立ち回りもしたりするため一般的に格下と表現されてしまう場合もあります。

理由②中継ぎ投手が客観的に評価されづらいから

そして中継ぎ投手はそもそも関連するタイトルが少なく客観的な評価がされづらいです。

✔︎投手の役割と関連するタイトル

投手の役割 関連するタイトル
先発投手 最多勝、最優秀防御率、最高勝率、最多奪三振
中継ぎ投手 最優秀中継ぎ
抑え投手 最多セーブ

先発投手は最多勝、最優秀防御率、最高勝率、最多奪三振と4つのタイトルがありそれらすべてを同年中に獲得すると投手四冠と呼ばれチームが優勝すればほぼ確実にMVPを獲得することができます。

またリリーフ投手の中でも最も実力がある選手は抑え投手として起用されリーグ最多のセーブをすれば最多セーブのタイトルを獲得できます。

また抑え投手は投手の役割の中でも重要なポジションであるので、時には信頼される先発投手が抑え投手に配置転換するケースもありますね。

一方中継ぎ投手は関連するタイトルが最優秀中継ぎのみでタイトル自体がつくられたのも1990年代と比較的新しいです。

藤浪晋太郎投手も2023年に中継ぎ降格と報道された

2023年からメジャーリーグのアスレチックに移籍した藤浪晋太郎投手は開幕から4先発4敗戦と結果を残せずに中継ぎ降格と報道されています。

今季からメジャーリーグのアスレチックスに移籍した藤浪晋太郎だが、開幕から4回の先発登板では勝ち星はおろか試合の流れをつくることすらままならず、防御率14.40という成績で中継ぎ降格が決まった。

引用元:NEWSポストセブン「《火だるまの4億円男・藤浪晋太郎》中継ぎ降格の裏に「先発5試合で1300万円ボーナス」」

藤浪投手の場合はアスレチックスとの出来高契約の一つに「先発5試合」という項目があり、5試合目の先発のチャンスを与えずに中継ぎに配置転換したという背景があるようです。

4試合目までにチームの勝利に貢献する結果を残せれば引き続き先発で勝負できたのでしょうが厳しい世界ですね…

中継ぎ降格という表現に対して過去に上原浩治氏も激怒コメント

この中継ぎ降格という表現には過去に先発投手、中継ぎ投手、抑え投手の全てを経験している上原浩治氏が激怒のコメントを残しています。

上原は「先発の調子が悪いから、中継ぎに降格??降格って何やねん。中継ぎをバカにするなよ」と投稿。

引用元:スポニチ「上原、マー君の“降格報道”に激怒「中継ぎをバカにするなよ」」

2013年の第3回WBCで田中将大投手がピリッとしたピッチングができず、中継ぎ待機となった報道がされた時に上原氏が上記のコメントをしています。

ただし中継ぎ投手の重要性や存在感は徐々に大きくなっている

とはいえ中継ぎ投手の重要性、存在感は時代を経るごとに大きくなっています。

特に大きなトピックとしては次の2つですね。

  • チームが勝つためには勝利の方程式の確立が不可欠
  • 高校野球甲子園大会で仙台育英が5投手の継投で優勝

チームが勝つためには勝利の方程式の確立が不可欠

まずは各チームが勝利の方程式の確立を前提にチーム作りをしていることですね。

各年の優勝チームには必ずと言っていいほど強力な中継ぎ陣、そして勝っている状況で終盤に突入した時に登板する勝利の方程式があります。

長いシーズンを戦い抜くには中継ぎ投手の奮闘が必要不可欠なので、ないがしろにする存在ではなくなっています。

高校野球甲子園大会で仙台育英が5投手の継投で優勝

プロ野球だけでなく高校野球にも中継ぎ投手の重要性の影響は回ってきています。

2022年夏の甲子園大会では仙台育英高校が5人の主力投手の継投策で東北勢初の優勝を成し遂げましたが驚くことに先発投手の完投数はゼロでした。

一人のエースピッチャーに頼ることなく投手全体の総合力で大会を突破する必要がある時代が到来していますね。

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