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【MLB球場】グリーンモンスターはなぜつくられた?打者次第ではホームランが出やすいフェンスです

※本ページにはプロモーションが含まれます。

本記事ではメジャーリーグのフェンウェイパークの名物、グリーンモンスターについて解説します。

✔︎本記事の内容

  • MLBのグリーンモンスターとは?
  • なぜグリーンモンスターが設置されたのか?
  • グリーンモンスターを有するフェンウェイパークの特徴

MLBのグリーンモンスターとは?

MLBのグリーンモンスターとはフェンウェイパーク(レッドソックス本拠地)のレフトスタンド側フェンスの呼称です。

緑色に塗られたフェンスなのでグリーンという名称がついています。

高さは37フィート(約11.3メートル)もあり、数多くのホームランを防いできたモンスターはフェンウェイパークの名物となっています。

そしてもちろんメジャーリーグの野球場の中で一番のフェンス高さを誇ります。

なぜグリーンモンスターが設置されたのか?

それではなぜ11メートルを超える巨大なフェンスがレフトスタンドに設置されているのでしょうか?

その理由はフェンウェイパークのレフトスタンドが極端に短く本塁から左翼ポールまで94.5メートルしかないため、簡単にホームランを出さないようにしたかったからです。

以下はフェンウェイパークを本拠地とするレッドソックスと同じア・リーグ東地区チームの本拠地の左翼ポールまでの距離一覧です。

チーム 本拠地 左翼までの距離
レッドソックス フェンウェイ・パーク 310ft (94m)
オリオールズ オリオール・パーク・アット・カムデン・ヤーズ 333ft (101m)
ヤンキース ヤンキー・スタジアム 318ft (97m)
レイズ トロピカーナ・フィールド 315ft (96m)
ブルージェイズ ロジャース・センター 328ft (100m)

ア・リーグ東地区の本拠地の中で最も左翼までの距離が長いオリオール・パーク・アット・カムデン・ヤーズとグリーンモンスター有するフェンウェイ・パークでは7メートルも差があります。

なぜレフトスタンドまでの距離が短いのか?

レフトスタンドまでの距離が短い分フェンスの高さを高くしていますがそもそもなぜレフトスタンドまでの距離が短くなってしまったのでしょうか。

その理由はレフトスタンドのすぐ裏に道路や建物があるためそれ以上距離を伸ばせなかったからです。

上写真を見たら分かる通りレフトスタンドのすぐ裏に道路が走っていてスタンドの座席エリアも極端に少ないです。

グリーンモンスターを有するフェンウェイパークの特徴

グリーンモンスターがあることによってフェンウェイパークには次のような特徴が生まれています。

①本塁打級の打球が二塁打になる
②ただのレフトフライが二塁打・本塁打になる

①本塁打級の打球が二塁打になる

まず想像しやすいのがホームラン級のボールがフェンス直撃のツーベースになってしまうことです。

上の図のように本来他の球場ならホームランになる打球が高いフェンスに阻まれてツーベースになってしまうことが多々あります。

グリーンモンスターによって防がれてしまった本塁打はいったい何本あるのか…

特にライナー性のホームランを打つ打者にとっては不利な球場ですね。

②ただのレフトフライが二塁打・本塁打になる

一方ただのレフトフライがフェンスのおかげでアウトにならないケースもあります。

上の図のように高いフライを打ち上げた場合、他の球場ならフェンスギリギリのレフトフライになるはずが二塁打もしくは本塁打になりえます。

アーチスト系のバッターならむしろホームランが出やすい球場と言えますね。

①②を総合すると、フェンウェイパークはホームランがでにくい球場ですが、球場が狭い恩恵も受けやすいので意外にも得点は入りやすい球場と言われています。

スコアボード表示部を突き抜けた場合はどうなる?

グリーンモンスターの下半分にはスコアボードが設置されています。

このスコアボードは実は手動で運用されていて裏にいるスタッフが一枚一枚パネルをはめ直しています。

そしてそんなスコアボードであるあるなのが、強烈なボールがパネルを吹っ飛ばしてスコアボードの中に入ってしまうことです。

その場合はグラウンドルールによりボールがバウンドしていようがしていまいがツーベースヒットとなります。

ちなみに2023年シーズン中、吉田正尚選手がレフトを守っているときにアウトカウントランプが破壊されてボールが中に入ってしまう珍事が発生しています。

以上、フェンウェイパークのグリーンモンスターに関する解説でした。

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