こんにちは。
本記事では野球における「フェイスガード」についてわかりやすくまとめました。
✔︎本記事の内容
- 野球におけるフェイスガードとは何か
- フェイスガードの3つの効果
- アマチュア野球でもフェイスガードを使用可能に
怪我防止の他にもフェイスガード着用には意外な効果があるのでぜひチェックしてみてください。
目次
野球におけるフェイスガードとは?
柳田悠岐、フェイスガードで強打者感が更に増す https://t.co/OvNDVOnw7K pic.twitter.com/YnmsYm7uqN
— BaseBall MAG (@b_b_mag) September 23, 2018
野球におけるフェイスガードとは、打者用ヘルメットの耳当てに取り付ける棒状のプロテクターのことです。
2010年代後半からこのフェイスガードを取り付ける選手が急増しました。
日本プロ野球ではMarkwort(マークワート)社のC-FLAP(Cフラップ)を輸入してきて使用しています。
フェイスガードの効果は何?
フェイスガードの効果は主に次の2つが挙げられます。
- 怪我を防止するため(メイン)
- 恐怖心を少なくするため(サブ)
- 集中力が上がるため(サブ)
それぞれ解説します。
怪我を防止するため(メイン)
フェイスガードを使用する1番の理由は顔面付近に死球を受けた時の怪我の防止です。
残念ながら顔面付近のデッドボールによる怪我は数年に一度は発生しています。
- 1999年秋山幸二:頬骨折(投手・松坂大輔)
- 2005年江川智晃:左頬骨折(投手・山井大介)
- 2017年鳥谷敬:鼻骨骨折(投手・吉川光夫)
顔面付近へのデッドボールは命に関わることでもあるのでボール直撃時の衝撃を抑えるためにフェイスガードを使用します。
恐怖心を少なくするため(サブ)
怪我防止の効果があるのでバッターの恐怖心も少なくなります。
特に強打者は内角に厳しいボールを投げられることが多いので恐怖心があるとなかなか踏み込んで打ちに行けません。
しかしフェイスガードをつけていれば心理的な安心感があるので、踏み込んで強振しやすくなる効果があります。
DeNAの主砲・筒香は「取り入れたきっかけは、当たらないようにという予防。そんなに変わらないけど(死球への)恐怖心がなくなったというのはある」
引用元:スポニチ「着用選手急増のフェースガード ケガ防止目的も意外な効果!?巨人・丸が証言「自分の世界に入れる」」
左打者のロッテ・角中は「左投手の時に踏み込みやすさがある」と話した。
引用元:スポニチ「着用選手急増のフェースガード ケガ防止目的も意外な効果!?巨人・丸が証言「自分の世界に入れる」」
集中力が上がるため(サブ)
そしてフェイスガードの副作用的な効果は集中力が向上することです。
顎まで伸びているフェイスガードをつけると必然的に視界が少し狭くなります。
なので視野が狭くなることで投手と投球にフォーカスしやすくなるとコメントしている選手もいますね。
注目すべきは、丸が着ける理由は負傷防止だけではなかったことだ。打撃への大きな効果を明かした。
「プレーに影響のない範囲で視野が狭まることで、余計な情報を遮断している感じがして、自分の世界に入れる。マイナスなことはあまりない」引用元:スポニチ「着用選手急増のフェースガード ケガ防止目的も意外な効果!?巨人・丸が証言「自分の世界に入れる」」
ロッテの鈴木は「視界が狭くなり、投手や投球に“フォーカス”できるような気がする」と語った。
引用元:スポニチ「着用選手急増のフェースガード ケガ防止目的も意外な効果!?巨人・丸が証言「自分の世界に入れる」」
プロ野球でフェイスガードを最初に取り付けた選手は誰?
プロ野球で最初にフェイスガードを取り付けた選手は1979年の近鉄・マニエル選手です。
往年のファンの方だと馴染みのある選手名かもしれません。
マニエル選手は1979年の6月9日に相手投手から顔面直撃の死球を受け全治2、3ヶ月の大怪我を負ってしまいました。
その後8月3日に一軍に復帰したのですが、打席に入る際はアメフト用のフェイスマスクを取り付けた特別なヘルメットを使用していました。
フェイスガードはアマチュア野球で使用できる?
日本高校野球連盟は18日、本年度から「顎ガードつきヘルメット」の使用を認めると発表した。
プロ野球では「Cフラップ」の名称で使われるようになっていたが、アマチュア野球では昨年まで安全性を認証する「SGマーク」のない用具だったため使用できなかった。
メーカーがSGマークのついた用具を開発したことから、選手の安全性を高めるため、大学野球とともに採用を決めた。
引用元:中日スポーツ「高野連「顎ガードつきヘルメット」使用を認める 選手の安全性向上」
アマチュア野球におけるフェイスガード付きヘルメットの使用について、
SGマークのついたフェイスガードであれば使用可能
と2022年から採用が決まりました。
SGマークとは、
Safe Goods(安全な商品)の略号で安全基準として定めたSG基準を満たした製品のみに表示されるマークのこと
草野球ではもともとフェイスガードを使用可能でしたが、2022年からは高校野球や大学野球でも使用することができるようになっています。
アマチュア野球規則委員会からの通達事項「野球用ヘルメット(捕手用を除く)のSG基準改正、及び改正後のSG基準を満たした顎ガードつきヘルメットの使用について」
フェイスガードはAmazonで買える?
ホークスの柳田悠岐選手は2018年にフェイスガードをAmazonで購入したとコメントしています。
柳田・本多 トークショー ①
柳田「フェイスガード付きヘルメットはオリの吉田にきいてアマゾンで買った」#sbhawks pic.twitter.com/HG8N7wKj3K— 臥竜 (@iyayo184_) December 26, 2018
Amazonでは4000-5000円くらいで正規品取扱店から販売されています。
高校野球や大学野球で使用する場合はSGマークのついた用具かチェックして使いましょう。
フェイスガードまとめ
本記事では野球で使用されるフェイスガードについてお話ししました。
- 野球におけるフェイスガードとは、打者用ヘルメットの耳当てに取り付ける棒状のプロテクターのこと
- フェイスガードの効果:「怪我を防止するため」「恐怖心を少なくするため」「集中力が上がるため」
- プロ野球でフェイスガードを最初に取り付けた選手は1979年・近鉄のマニエル選手
- アマチュア野球ではSGマークのついたフェイスガードであれば使用可能
以上です。