本記事では野球でのピッチャーマウンド(ピッチャープレート)からキャッチャー(ホームベース)までの距離について解説します。
✔︎本記事の内容
- ピッチャーからキャッチャーまでの距離は18.44メートル
- 少年野球〜プロ野球の距離の違い
- 距離が18.44メートルになった経緯
目次
ピッチャーからキャッチャーまでの距離は18.44メートル
早速結論ですがピッチャーマウンドからキャッチャーのいるホームベースまでの距離は18.44メートルです。
厳密に言うとピッチャープレートの端(キャッチャー側)からホームベースの先端(キャッチャー側)までの距離が18.44メートルとなります。
ドキュメンタリー番組や小説、漫画などではピッチャーとバッターの駆け引きを「18.44メートルの攻防」なんていう比喩表現で表すこともありますね。
ちなみにこの距離で150キロの投球をすると、ピッチャーからキャッチャーミットまで到達する時間はわずか0.44秒ほどになります。
少年野球〜プロ野球の距離の違い
中学野球以上は一律18.44メートルの距離ですが、小学生はそれよりも少し短い距離になっています。
✔︎試合レベルごとのピッチャーからキャッチャーまでの距離
レベル | ピッチャーからキャッチャーまで |
---|---|
プロ野球 | 18.44メートル |
社会人野球 | 18.44メートル |
大学野球 | 18.44メートル |
高校野球 | 18.44メートル |
中学野球 | 18.44メートル |
ボーイズリーグ(小学部) | 15.367メートル |
リトルリーグ | 14.02メートル |
軟式少年野球(5,6年生) | 16メートル |
軟式少年野球(1-4年生) | 14メートル |
小学生はまだ体が完全に出来上がってなく無理に長い距離を投げると肩や肘を壊す原因になってしまうので短めの距離になっています。
小学生の負担を減らすために少し短い距離になっているわけですね。
距離が18.44メートルになった経緯
ここからはピッチャーからキャッチャーまでの距離が18.44メートルになった経緯について解説します。
❶18.44メートルというキリが悪い距離になった理由
❷60.6フィートになった経緯は勘違いから?
❶18.44メートルというキリが悪い距離になった理由
ピッチャーからキャッチャーまでの距離が18.44メートルと聞いたとき、「なぜそんな中途半端な長さなんだ?」と思ったかもしれません。
その理由は野球のルールがメートル法ではなくヤード・ポンド法で策定されているからですね。
ベースの大きさや塁間も全てヤード・ポンド法で決まっており、ピッチャーからキャッチャーまでの距離18.44メートルもヤード・ポンド法に変換すると60.6フィートになります。
❷60.6フィートになった経緯は勘違いから?
野球というスポーツが生まれた当初、ピッチャーからキャッチャーまでの距離は現在よりも短かったと言われています。
しかしピッチャーのボールが速すぎて打てないからバッターサイドから距離を伸ばせという声が上がりました。
その際に野球ルール改定のために60.0フィートで製図屋に提出したはずが60.6フィートと読み間違えられてしまい、そのまま今の距離となりました。
あくまでこの話も真偽の諸説ある話ですが、勘違いだったとしても結果的には投打のバランスの取れた絶妙な距離感になったと思いますね。