本記事では5人制野球(ベースボール5、B5)について解説していきます。
神スイングで有名な稲村亜美さんが在籍しているチームが2022年アジア杯の日本代表になったということで5人制野球が話題になりました。(のちに稲村さんがいたチームはワクチン接種規約を満たせずに代表権取り消しとなっています。アジア杯には日本代表決定戦準優勝のチームが出場します)
✔︎本記事を読んでわかること
- 5人制野球のポイント
- 5人制野球導入に至った理由
ぜひ最後までご覧ください。
目次
5人制野球のポイント
- 【道具】ゴムボールだけ
- 【フィールド】内野は13メートル四方
- 【チーム編成】1チーム8人(先発5人、控え3人)編成で男女混合
- 【攻撃】打者は自分でトスしたボールを手のひらか拳で打つ
- 【守備】5人全員内野手、5つ目のポジションはミッドフィルダー
- 【イニング】5イニング制で延長戦はタイブレーク
【道具】ゴムボールだけ
5人制野球の最大の特徴として使う道具はゴムボールだけです。
野球やソフトボールと比べて準備する道具が少なくて済むのでどこでも行うことができます。
【フィールド】内野は13メートル四方
フィールドは上記のようになっていて屋内外どちらで行なってもOKです。
バッターボックスが3メートル四方でホームベースの後ろに位置しています。
内野は13メートル四方で打者はこの範囲内に打球をバウンドさせなければいけません。
【チーム編成】1チーム8人(先発5人、控え3人)編成で男女混合
選手登録は8人、そのうち5人が先発で出場します。
国際大会では男女混合であり、守備は男女それぞれ2人以上フィールドに立つ必要があります。
【攻撃】打者は自分でトスしたボールを手のひらか拳で打つ
攻撃は打者本人がトスしたボールを手のひらか拳で打ちます。
内野ゾーン(13m四方)内でバウンドさせるように打たなければならず、
- ファウルボール
- フェンス超え、フェンス直撃
- ホームベースから3メートル以内でバウンド
は全て1球でアウトになります。
また1塁駆け抜け時はセーフエリアに片足でもいいので留まらないといけません(野球のように駆け抜けられません)
【守備】5人全員内野手、5つ目のポジションはミッドフィルダー
守備はファースト、セカンド、サード、ショートとミッドフィルダーがいます。
ミッドフィルダーはセカンドとショートの中間を守ります。
攻撃側は打者本人がトスするので守備側にピッチャーはいません。
【イニング】5イニング制で延長戦はタイブレーク
5イニング制で試合が進み、延長戦になったらタイブレーク方式が適用されます。
また3回終了時15点差、4回終了時10点差がつくとコールドゲームになります。
先攻チームをアウェイ、後攻チームをホームと言います。
5人制野球導入に至った理由
5人制野球導入の目的はベースボール型スポーツを世界に普及するためです。
野球やソフトボールは日本や韓国、北米、南米では人気のスポーツとして定着しているのは既にご存知だと思います。
しかしヨーロッパや南アジアでは野球はあまり普及しておらずクリケットの方がメジャーな競技となっています。(世界競技人口もクリケットはサッカーについで2位です)
野球が敬遠される理由の一つとして大きいのが準備が大変ということですね。
ちゃんと野球をしようとすると、
- ある程度広い屋外の運動場
- バット、グローブ、ボールの道具
- 両チーム合計で18人以上の人数
の環境を準備する必要があります。
道具を準備するのにお金がかかるし場所を確保しないといけないし人数も集めないといけないし…
ボールがあればできるサッカーやボールとゴールがあればできるバスケと比較しても野球は準備するだけでも大変ですね。
そこで世界野球ソフトボール連盟(WBSC)は手軽にできるスポーツとして5人制野球を公式ルールとして整備しました。