- 野球の実況でピッチャーの球種についてフォーシームとかツーシームとか言っていたけどどういう意味だろう?
- フォーシームとツーシームの変化の違いが見た目だけだとわからない
- そもそもシームってどういう意味なの?
本記事では上記の疑問にお答えしていきます。
ストレートやカーブ、フォークといったような球種はよく聞くと思いますがフォーシームやツーシームはなかなか聞きなれない用語ですよね。
この記事にて初心者向けに詳しく解説していきます。
✔︎本記事の内容
- そもそもシームとは?
- フォーシームとツーシームの意味の違い(回転・軌道・握り)
- なぜフォーシームとツーシームは変化の仕方が違うの?
目次
そもそもシームとはどういう意味?
フォーシーム・ツーシームの名前にある「シーム」とはどういう意味でしょうか?
ここでいうシーム(seam)とはボールの縫い目のことです。
シームレスやシームテープなんかで使われる言葉ですね。
フォーシームとツーシームの意味の違い
フォーシームとツーシームはそれぞれ野球の球種の名前を意味しています
そしてフォーシームとツーシームはその名の通り、シームが4つあるか2つあるかの違いです。
次の3点について深掘りしていきます。
- ボールの回転の違い
- ボールの変化の違い
- ボールの握りの違い
ボールの回転の違い
- フォーシーム=ボールが1回転する間に縫い目が4回通る
- ツーシーム=ボールが1回転する間に縫い目が2回通る
それぞれ回転の違いがそのまま球種の名前になっています。
✔︎フォーシーム(4シーム)の回転
フォーシームは上の図のようにボールの縫い目が4回通過します。
初めてボールを投げるときはまずこのフォーシームの投げ方を教わります。
✔︎ツーシーム(2シーム)の回転
一方ツーシームはボールが1回転する間に2回しか縫い目が通過しません。
それではこのシームの数の違いがボールの変化にどのような影響を与えるのでしょうか?
ボールの変化(軌道)の違い
- フォーシーム=ストレートの軌道
- ツーシーム=利き腕側に小さく沈む
フォーシームは変化をせず真っ直ぐに捕手のミットに収まります。
最もスピードを出しやすい球種なので速球やファストボールとも言います。
一方ツーシームは利き腕側に少し沈む変化をするので打たせて取ることができます。
右投手なら三塁側、左投手は一塁側にちょっとだけ変化します。
ボールの握りの違い
フォーシームとツーシームそれぞれの握り方は上の図の通りです。
フォーシームは縫い目に対して横に指(人差し指、中指)をかけます
一方ツーシームは縫い目に対して縦に指(人差し指、中指)をかけます
腕の振り方が両方同じだったとしても縫い目の違いによる空気抵抗によってそれぞれ違う変化をします。
なぜフォーシームとツーシームは変化の仕方が違うの?
それではなぜフォーシームとツーシームで変化の仕方に違いが生まれるのでしょうか?
それは次の2つの理由があるからです。
- 空気に引っかかる縫い目が多いか少ないか
- 空気に引っかかる縫い目が規則的か不規則か
それぞれ解説します。
空気に引っかかる縫い目が多いか少ないか
縫い目に引っかかる数が多いほうがボールは上方向に向かおうとします。
フォーシームは1回転で縫い目が4回空気に引っかかるので揚力が増え、まっすぐなストレートの軌道になります。
それのに対してツーシームは2回しか引っかからないので揚力が少なく、若干沈む変化をします。
空気に引っかかる縫い目が規則的か不規則か
1回転の間に出現する縫い目が規則的か不規則かによってもボールの変化に差が生まれます。
フォーシームは比較的規則的にシームが現れますね。
一方ツーシームは1回転の間に現れるシームが偏っているため空気抵抗が乱れます。
結果として変化量が不規則だったり微妙にシュートしたりします。
フォーシームとツーシームの違いまとめ
本記事ではフォーシームとツーシームの違いについて紹介しました。
- シーム(seam)とはボールの縫い目のこと
- フォーシーム=ボールが1回転する間に縫い目が4回通る
- ツーシーム=ボールが1回転する間に縫い目が2回通る
- フォーシームは縫い目に対して横に、ツーシームは縫い目に対して縦に指(人差し指、中指)をかける
- フォーシームはストレートの軌道、ツーシームは利き腕側に小さく沈む
以上です。