こんにちは。
- スコアボードや電光掲示板に表示されるFcってなんだろう?
- 具体的なフィルダースチョイスの例を教えてほしい!
- フィルダースチョイスが起こった時の自責点ってどうなるの?
本記事では上記のような疑問を解決していきます。
✔︎本記事の内容
- フィルダースチョイスとは?【初心者向け】&【上級者向け】
- フィルダースチョイスになる具体的な例
- フィルダースチョイス時の自責点はどうなる?
ぜひ最後まで読んでみてください。
目次
フィルダースチョイスとはどういう意味?【初心者向け】
フィルダースチョイスとは、野球のルール用語の一つです。
野球を見始めたばかりの人にできる限りわかりやすく解説すると、
フィルダースチョイスとは守備側が間違った選択をしてバッターランナーをセーフにしてしまうこと
です。
スコアボードや球場の電光掲示板には「Fc」と表示されます。
フィルダース →野手
チョイス →選択
なので和訳して「野手選択」や「野選」と呼ぶ場合もありますが、日常的に使う分にはフィルダースチョイスと呼べばOKです。
フィルダースチョイスとはどういう意味?【上級者向け】
野球について詳しく知っている上級者向けにもフィルダースチョイスについて解説します。
世間でよく知られているフィルダースチョイスは
守備側が一塁に投げればアウトにできる場面で一塁以外に送球してランナーをオールセーフにしてしまうこと
だと思うのですが、厳密には
守備側が一塁に投げればアウトにできる場面で一塁以外に送球すること
をフィルダースチョイスと言います。
ランナーがオールセーフになるかどうかはフィルダースチョイスには関係ないです。
フィルダースチョイスは公認野球規則では以下のように定義されています。
- フェアのゴロを扱った野手が、打者走者を一塁でアウトにする代わりに、前を走る走者をアウトにしようとして、他の塁に送球する行為
- 安打を打った打者が、野手が前を走る走者をアウトにしようとして他の塁へ送球する間に、余分に進塁した場合
- 走者が、盗塁や失策(エラー)によらずに、自分以外の走者をアウトにしようとして野手が他の塁へ送球する間に、余分に進塁した場合
- 盗塁に対して守備側が無関心のために何も守備を行わないために、走者が進塁した場合
引用:公認野球規則「本規則における用語の定義」(28)
一般的に知られているのは1.の「守備側が一塁に投げればアウトにできる場面で一塁以外に送球する」ことですが、他のランナーをアウトにしようとしている隙に進塁したり盗塁と認められない盗塁だったりした際もフィルダースチョイスになります。
ただし一般的にフィルダースチョイスと呼ばれるのは1.の場面のことなので2-4.については本記事では割愛します。
フィルダースチョイスになる具体的な例
それではフィルダースチョイスの具体的な例について紹介していきます。
言葉で説明されるよりも実際のシーンを見た方がわかりやすいですね。
無死ランナー二塁で送りバント
一つ目はノーアウトランナー二塁の場面でバッターが送りバントをしたシーンです。
①バッターが送りバントをして打球がキャッチャー前に転がる
②キャッチャーは一塁に投げればバッターをアウトにすることができるが、二塁ランナーをアウトにしようと三塁に送球する
③二塁ランナーの足が早く三塁でセーフになってしまう
この場合はフィルダースチョイスによって打者が出塁し、送りバントによって二塁ランナーが三塁に進んだことが記録されます。
二死ランナー満塁でショートゴロ
二つ目はツーアウトランナー満塁の場面でショートに内野ゴロが飛んだシーンです。
①バッターがショートゴロを打つ
②ショートが捕球後、一塁ランナーをアウトにしようと二塁に送球する(一塁に投げていればバッターランナーをアウトにできていた)
③二塁がセーフになってしまい三塁ランナーがホームインしてしまう
この場合はバッターにショートゴロが記録され、フィルダースチョイスによってランナーが全員進塁したことになります。
特にこの動画ではフルカウントでランナーが自動スタートしていることに加えて一塁ランナーが俊足なので一塁に投げるのが定石なのですが、判断ミスによって手痛い失点をしてしまっています。
フィルダースチョイスだと投手の自責点はどうなる?
フィルダースチョイスにより進めてしまったランナーがホームインしてしまうとピッチャーの自責点が記録されます。
なお、エラーで出塁したランナーがホームインしても自責点にはなりません。
サヨナラゲーム時のフィルダースチョイスはどうなる?
通常、送球が間に合わなかった時に記録されるのがフィルダースチョイスですが例外があります。
それはサヨナラゲーム時のフィルダースチョイスです。
野手が本塁以外に送球してしまうと相手の勝利が決まってしまう場面では、本塁が明らかに間に合わないタイミングだとしてもバッターの安打が記録されます。
例えばワンナウトランナー満塁でバッターがショートゴロを打った、という場面です。
ショートは一塁に投げればバッターをアウトにできますがそれだとチームのサヨナラ負けが決まってしまうので本塁に投げますが本塁はセーフになりました。
この場合はバッターに安打が記録されます。
まとめ
本記事では野球におけるフィルダースチョイスというルールについてまとめました。
- フィルダースチョイス(初心者向け):守備側が間違った選択をしてバッターランナーをセーフにしてしまうこと
- フィルダースチョイス(上級者向け):守備側が一塁に投げればアウトにできる場面で一塁以外に送球すること
- フィルダースチョイスによる失点は投手の自責点になる
- サヨナラゲーム時のフィルダースチョイスは安打扱いになる
本サイトでは他にも野球用語の気になるルールについて解説しているのでぜひご覧になってみてください。
以上です。