本記事を読めばこういった疑問を解決できます。
ぜひ最後まで読んでみてください。
- クローザーの意味と役割
- クローザーに必要な適性
- プロ野球と漫画で有名なクローザー投手
目次
クローザーの意味と役割
僅差でリードしている試合の最終回(9回)を任せる投手のこと
試合をcloseさせるのでcloser(クローザー)という名前がつきました。
例えば以下のような試合展開の時にクローザーは登板します。
Team | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 |
A | 0 | 0 | 2 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 3 |
B | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 2 |
上記の試合展開はあと9回ウラ(黄色セル)をゼロに抑えればAの勝ちという場面であり、絶好のクローザーの登板機会です。
他に「ストッパー」「抑え」「守護神」という用語もありますがこれらはクローザーと同じ意味と思っていただいて構いません。
クローザーは最終回を投げるわけなので責任重大な役割です。
7回や8回といったイニングでは仮に打たれて逆転されたとしてもまだ味方がさらに逆転してくれるチャンスが残っています。
しかしクローザーは最終回に登板するのでもし打たれてしまったらそのままチームが負けてしまう可能性が大きいです。
ちなみにクローザーは勝利の方程式というリリーフ投手陣の一角も担うことになります。
プロ野球の勝利の方程式について徹底解説していきます!【歴代最強はどの投手陣?】
クローザーに必要な適性
クローザーは勝利に直結する役割なだけあって以下のような適性がある投手が任されることが多いです。
- 三振を取れる決め球がある
- プレッシャーに耐えうるメンタルがある
- 連投しても回復が早い
三振を取れる決め球がある
一つ目は三振が取れる決め球を持っていることです。
打たせてアウトを取るのが得意な投手もいますがそういう投手はアンラッキーなポテンヒットを打たれる可能性も高いです。
一方クローザーは1点も取られてはいけない場面で登板することが多いので、打者にはバットにも当てさせることなくアウトにしたいはずです。
三振を取る決め球というのは、
- 160キロを超える豪速球
- 切れ味の鋭いスライダー
- 消えるように落ちるフォーク
というように必ずしも決まった型は存在せず各投手の得意球によって変わります。
名クローザーと言われる投手たちは例外なく何か一つ光る球種を持っていましたね。
プレッシャーに耐えうるメンタルがある
クローザーは基本的に抑えて当たり前と言われるポジションで相当なプレッシャーがかかります。
そのプレッシャーに耐えるメンタルがないとクローザーは務まりませんね。
このメンタルというのは、
- 何がなんでも抑えるという勝ち気な性格
- 100%成功する事はあり得ないという非完全主義
- 自分の力を出せばなんとかなるという楽観主義
といった種類がありますがプレッシャーを感じすぎて潰れてしまう投手だとクローザーを続けるのは辛いはずです。
連投しても回復が早い
3つ目は連投に強いタフさです。
チームの状態が好調で僅差で勝っている試合が続けば、その分クローザーの登板回数も増えます。
2007年の阪神のクローザー・藤川球児は真夏の時期に10連投してチームの10連勝に貢献しました。(これは酷使に近いですが…)
クローザーは代替が利きにくいポジションなのでチームの勝利が目前の時は最優先で登板することになります。
プロ野球でレジェンドと言われた歴代クローザー
ここで日本プロ野球で有名な歴代のクローザーを紹介していきます。
歴代セーブ数ランキング
順位 | 選手名 | セーブ数 | 実働 |
1 | 岩瀬仁紀 | 407 | 1999-2018 |
2 | 高津臣吾 | 286 | 1991-2007 |
3 | 佐々木主浩 | 252 | 1990-2005 |
4 | 藤川球児 | 243 | 2000-2020 |
5 | サファテ | 234 | 2011-2018 |
上記が日本プロ野球セーブ数ランキングにランクインした5名です。
高津臣吾 元ヤクルト
日米通算313セーブ
2021年ヤクルトを20年ぶりの優勝に導いた高津投手です。
右打者の膝下に沈むシンカーを決め球にしていたサイドスロー投手で日本プロ野球通算286セーブをあげました。
佐々木主浩 元横浜
日米通算381セーブ
次はハマの大魔神と呼ばれた佐々木投手です
フォークが決め球であり、カウントを稼ぐ遅いフォークと三振を取る早いフォークを使い分けていました。
岩瀬仁紀 元中日
通算407セーブ、通算1002登板
3人目は15年連続50登板を達成した鉄腕の岩瀬投手です。
決め球はスライダーであり、切れ味が鋭すぎて死神の鎌とも言われていました。
日本シリーズの継投による完全試合でも有名な人ですね。
藤川球児 元阪神
日米通算245セーブ
次は阪神の全体的守護神だった藤川投手です。
藤川投手の決め球はなんといっても火の玉と言われた最速156キロのストレートですね。
下から上に浮かび上がるような球筋でわかっていても打つのが難しいボールでした。
サファテ 元ソフトバンク
シーズン最多記録54セーブ
最後はソフトバンクの黄金期を支えたサファテ投手です。
2017年にシーズン最多セーブ記録となる54セーブを挙げ、同年に最優秀選手賞と日本シリーズMVPのダブル受賞も果たしました。
サファテの決め球は193cmの長身から投げ下ろす最速159キロのストレートですね。
漫画で有名なクローザー経験者
次に野球漫画でクローザーを務めたことがある人気キャラクターを紹介していきます。
茂野吾郎
熱血野球漫画メジャーのピッチャー茂野吾郎です。
- プロ1年目(19歳):トリプルAでクローザー、W杯日本代表でクローザー
- プロ8年目(26歳):MLBで最多セーブ
- プロ9年目(27歳):MLBで最多セーブ
上記のように吾郎はプロ入り後にクローザーを務めていました。
最速102マイルのストレートとフォークが決め球なのでクローザーになるのは納得ですね。
里中智
次は野球漫画ドカベンの里中智投手です。
里中はプロ入り後2年間千葉ロッテのクローザーとして活躍し、2年目のオールスターでは9者連続三振を達成しました。
スカイフォークという独特の落ち方をする変化球を武器にしたアンダースローのピッチャーです。
シロえもん
次はドラえもんの世界を舞台にした「ドラベース」のシロえもんです。
シロえもんはWABCという草野球の世界大会で日本代表のクローザーを務めました。
W(ホワイト)ボールというジグザグに変化するボールを決め球にしています。
クローザーまとめ
- クローザーとは、僅差でリードしている試合の最終回(9回)を任せる投手のこと
- クローザーの適性は「三振を取れる決め球がある」「プレッシャーに耐えうるメンタルがある」「連投しても回復が早い」
今後プロ野球観戦をする際はぜひクローザー投手が誰なのかにも注目して観戦してみてくださいね。
以上、最後まで読んでいただきありがとうございました。