アメリカ・メジャーリーグ(MLB)の最高の栄誉といえばワールドシリーズ制覇。
その証として選手や関係者に贈られるのが「チャンピオンリング(World Series Ring)」です。
実はこれまでに13人の日本人選手が、計16回チャンピオンリングを獲得しています。
この記事では、日本人選手のチャンピオンリング獲得者一覧や、ワールドシリーズでの日本人の活躍をまとめました。
日本人のチャンピオンリング獲得者一覧
ワールドシリーズを優勝したときに選手に渡されるチャンピオンリングを所有している日本人は13人います(計16回獲得)
選手名 | 回数 | チーム名(年度) | 備考 |
---|---|---|---|
伊良部秀樹 | 2 | ヤンキース(1998), ヤンキース(1999) | 日本人初の獲得 |
井口資仁 | 2 | ホワイトソックス(2005), フィリーズ(2008) | 日本人野手初の獲得 |
田口壮 | 2 | カージナルス(2006), フィリーズ(2008) | |
高津臣吾 | 1 | ホワイトソックス(2005) | シーズン途中にメッツへ移籍 |
松坂大輔 | 1 | レッドソックス(2007) | 日本人初の勝利投手 |
岡島秀樹 | 1 | レッドソックス(2007) | 日本人初登板 |
松井秀喜 | 1 | ヤンキース(2009) | ワールドシリーズMVP獲得 |
上原浩治 | 1 | レッドソックス(2013) | 日本人初の胴上げ投手 |
田澤純一 | 1 | レッドソックス(2013) | |
川崎宗則 | 1 | カブス(2016) | |
青木宣親 | 1 | アストロズ(2017) | シーズン途中にブルージェイズへ移籍 |
大谷翔平 | 1 | ドジャース(2024) | |
山本由伸 | 1 | ドジャース(2024) |
※チャンピオンリングはワールドシリーズに出場登録されていた選手だけでなく、シーズン途中に他チームに移籍してしまった選手にも与えられます(例:2005年の高津臣吾や2017年の青木宣親)
2024年には大谷翔平と山本由伸がドジャースで初優勝を経験し、日本人の歴史に新たな1ページが加わりました。
ワールドシリーズでの日本人の出場成績
投手編
続いて、ワールドシリーズのマウンドに立った日本人投手たちの記録を振り返ります。
年 | 選手名 | チーム名 | チーム勝敗 | 勝 | 敗 | S | 防御率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
1998 | 伊良部秀樹 | ヤンキース | ○4-0 | – | – | – | – |
1999 | 伊良部秀樹 | ヤンキース | ○4-0 | – | – | – | – |
2007 | 松坂大輔 | レッドソックス | ○4-0 | 1 | 0 | 0 | 3.38 |
2007 | 岡島秀樹 | レッドソックス | ○4-0 | 0 | 0 | 0 | 7.36 |
2011 | 上原浩治 | レンジャーズ | ●3-4 | – | – | – | – |
2011 | 建山義紀 | レンジャーズ | ●3-4 | – | – | – | – |
2013 | 上原浩治 | レッドソックス | ○4-2 | 0 | 0 | 2 | 0.00 |
2013 | 田澤純一 | レッドソックス | ○4-2 | 0 | 0 | 0 | 0.00 |
2017 | ダルビッシュ有 | ドジャース | ●3-4 | 0 | 2 | 0 | 21.6 |
2017 | 前田健太 | ドジャース | ●3-4 | 0 | 0 | 0 | 1.59 |
2018 | 前田健太 | ドジャース | ●1-4 | 0 | 0 | 0 | 3.00 |
2024 | 山本由伸 | ドジャース | ○4-1 | 1 | 0 | 0 | 1.42 |
特筆すべきは2013年の上原浩治。クローザーとして防御率0.00、2セーブを記録し優勝に大貢献しました。
2024年の山本由伸も、ワールドシリーズ初登板で白星を挙げています。
野手編
野手の記録も見てみましょう。
年 | 選手名 | チーム名 | チーム勝敗 | 打率 | HR | 打点 | OPS |
---|---|---|---|---|---|---|---|
2002 | 新庄剛志 | ジャイアンツ | ●3-4 | .167 | 0 | 0 | .333 |
2003 | 松井秀喜 | ヤンキース | ●3-4 | .261 | 1 | 4 | .764 |
2004 | 田口壮 | カージナルス | ●0-4 | .250 | 0 | 1 | .500 |
2005 | 井口資仁 | ホワイトソックス | ○4-0 | .167 | 0 | 1 | .377 |
2006 | 田口壮 | カージナルス | ○4-1 | .182 | 0 | 0 | .432 |
2007 | 松井稼頭央 | ロッキーズ | ●0-4 | .294 | 0 | 0 | .647 |
2008 | 岩村明憲 | レイズ | ●1-4 | .263 | 0 | 1 | .616 |
2008 | 田口壮 | フィリーズ | ○4-1 | – | – | – | – |
2008 | 井口資仁 | フィリーズ | ○4-1 | – | – | – | – |
2009 | 松井秀喜 | ヤンキース | ○4-2 | .615 | 3 | 8 | 2.027 |
2014 | 青木宣親 | ロイヤルズ | ●3-4 | .071 | 0 | 1 | .259 |
2016 | 川崎宗則 | カブス | ○4-3 | – | – | – | – |
2020 | 筒香嘉智 | レイズ | ●2-4 | .000 | 0 | 0 | 0.00 |
2024 | 大谷翔平 | ドジャース | ○4-1 | .105 | 0 | 0 | .385 |
歴史的名場面は2009年の松井秀喜。打率.615、3本塁打、8打点を記録し、日本人初のワールドシリーズMVPに輝きました。
大谷翔平は2024年、打撃では苦しみながらも初リングを獲得しました。
まとめ:今後も日本人のチャンピオンリング獲得に期待!
- 日本人でチャンピオンリングを獲得したのは13人・16回。
- 松井秀喜のMVP、上原浩治の守護神ぶり、山本由伸の白星、大谷翔平の初制覇など、数々の名場面が生まれました。
- メジャーで活躍する日本人選手が増える中、今後も新たなチャンピオンリング獲得者が現れる可能性は大いにあります。