本記事ではアメリカメジャーリーグの試合観戦でたまに耳にするスプラッシュヒットという用語について解説します。
✔︎本記事の内容
- スプラッシュヒットとは?
- 最多スプラッシュヒット達成者【バリー・ボンズ】
- オラクルパーク以外でのスプラッシュヒット
目次
スプラッシュヒットとは?必要な飛距離は?
サンフランシスコ・ジャイアンツが本拠地にしているオラクルパークのライト側場外の海へ打ち込まれるホームランのことをスプラッシュヒット(Splash Hit)と言います。
スプラッシュの由来は海へボールが飛び込んで水しぶきが上がることからですね。
スプラッシュヒットを打つためにはライトポール際なら112メートル以上、右中間なら142メートル以上の飛距離が必要です。
サンフランシスコ・ジャイアンツとしては「ジャイアンツの打者が打ったホームラン」のみスプラッシュヒットと呼んでいます
映像を見てもわかるように海上でボートに乗ってスプラッシュヒットを獲得しようとしている人もいます。
特に節目のホームラン記録だったりスプラッシュヒットが期待できそうな選手が出場する試合はボート乗りのファンが増えるでしょうね。
MLB公式サイト(英語)では歴代のスプラッシュヒットの一覧を紹介していますので興味があればご覧ください。
歴代スプラッシュヒット一覧→https://www.mlb.com/giants/ballpark/splash-hits
オラクルパークの海名の由来
オラクルパークの右翼手後ろの客席は非常に狭く後方が海になっていて、その海にはマッコビー湾(McCovey Cove)という名前がついています。
McCoveyという名称はサンフランシスコ・ジャイアンツの往年のスター選手であるウィリー・マッコビー選手から名付けられています。
マッコビー選手は通算521本塁打を打った強打者であり背番号44は引退した1980年にジャイアンツの永久欠番となりました。
左バッターでかつ引っ張りに強いプルヒッターだったことからマッコビーの名前がそのまま海の名称として名付けられていますね。
最多スプラッシュヒット達成者【バリー・ボンズ】
日本でスプラッシュヒットが認知されたのは間違いなくバリー・ボンズ選手の影響が大きいです。
バリー・ボンズ選手は2000年の球場開場以来、歴代最多である通算35本のスプラッシュヒットを放ちました。
✔︎バリー・ボンズ各年のスプラッシュヒット本数と本塁打数
年 | スプラッシュヒット数 | シーズン本塁打数 |
---|---|---|
2000 | 6本 | 49本 |
2001 | 9本 | 73本 |
2002 | 6本 | 46本 |
2003 | 6本 | 45本 |
2004 | 4本 | 45本 |
2005 | 1本 | 5本 |
2006 | 1本 | 26本 |
2007 | 2本 | 28本 |
シーズン最多ホームラン記録である73本塁打を打った2001年に最多9本のスプラッシュヒットを放ちました。
ちなみにスプラッシュヒットを達成した日本人メジャーリーガーはまだゼロです。
オラクルパーク以外でのスプラッシュヒット
ジャイアンツの本拠地であるオラクルパーク以外でも水に飛び込むホームランを見ることができます。
- PNCパーク(パイレーツ本拠地)のライト場外
- トロピカーナフィールド(レイズ本拠地)のエイの水槽
- チェイスフィールド(ダイヤモンドバックス本拠地)のスイミングプール
PNCパーク(パイレーツ本拠地)のライト場外
PNCパークのライト側場外はアレゲニー川(Allegheny River)になっており、飛距離144メートル以上の場外ホームランを打てばスプラッシュヒットが可能です。
オラクルパークより難易度が高いですが達成者は何人か存在していますね。
トロピカーナフィールド(レイズ本拠地)のエイの水槽
トロピカーナフィールドにはエイが泳ぐ水槽が右中間にあり、レイズタンク(Rays tank)と呼ばれています。
チェイスフィールド(ダイヤモンドバックス本拠地)のスイミングプール
チェイスフィールドにも右中間にスイミングプール(D-backs’ pool)があり、左の強打者なら十分スプラッシュを狙える距離となっています。
エイが泳ぐプールやスイミングプールなどアメリカの野球場は興味をそそるようなギミックがたくさんありますね。
当サイトではアメリカメジャーリーグの試合を視聴できるネット配信サービスも紹介しているので下記にてぜひあわせてご覧ください。