本記事では野球における塁間距離について以下の内容で解説していきます。
✔︎本記事の内容
- 野球の塁間の距離(本塁から一塁、本塁から二塁など)
- 少年野球〜プロ野球の塁間距離の違い
- なぜ塁間距離は中途半端な数字なのか?
ぜひ最後まで読んでみてください。
野球の塁間の距離(本塁から一塁、本塁から二塁など)
野球にはダイヤモンドと呼ばれる本塁、一塁、二塁、三塁の4つのベースがあり、走者が4つのベースを1周してホームインしたら得点が入ります。
早速結論ですが野球場の塁間(本塁から一塁、一塁から二塁、二塁から三塁、三塁から本塁)と対角線の塁間(本塁から二塁、一塁から三塁)の距離は次のとおりです。
- 塁間の距離:27.431メートル
- 対角線の塁間の距離:38.795メートル
プロ野球、社会人野球、大学野球、高校野球、中学野球では上記の塁間距離で試合が行われます。
距離を測る起点となるベースの場所
塁間を測る上でベースのどこを起点に測定すればいいのか迷う人も多いのではないでしょうか。
野球の塁間長さは下図の場所を起点に測定されます。
- 本塁:キャッチャー寄りの先端
- 一塁:一塁線上の外野寄りの先端
- 二塁:ベースの中心
- 三塁:三塁線上の外野寄りの先端
ダイヤモンドは正方形を形成していますが、実は二塁ベースは正方形の中に収まっていないんですね。
少年野球〜プロ野球の塁間距離の違い
中学野球以上から塁間距離は一律になりますが、小学生がプレーする少年野球やリトルリーグでは塁間の距離が短くなります。
✔︎試合レベルごとのピッチャーからキャッチャーまでの距離
レベル | 塁間 | 対角線の塁間 |
---|---|---|
プロ野球 | 27.431メートル | 38.795メートル |
社会人野球 | 27.431メートル | 38.795メートル |
大学野球 | 27.431メートル | 38.795メートル |
高校野球 | 27.431メートル | 38.795メートル |
中学野球 | 27.431メートル | 38.795メートル |
ボーイズリーグ(小学部) | 22.86メートル | 32.32メートル |
リトルリーグ | 18.29メートル | 25.86メートル |
軟式少年野球(5,6年生) | 23メートル | 32.52メートル |
軟式少年野球(1-4年生) | 21メートル | 29.69メートル |
小学生はまだ体が完全に出来上がってなく無理に長い距離を投げると肩や肘を壊す原因になってしまうので短めの距離になっています。
小学生の負担を減らすために少し短い距離になっているわけですね。
なぜ塁間距離は中途半端な数字なのか?
塁間距離(本塁から一塁など)は27.431メートル、対角線の塁間距離(本塁から二塁など)は38.795メートルですが、そもそもなぜこんな中途半端な距離なのでしょうか?
それは野球のルールがメートル法ではなくヤード・ポンド法で策定されたからです。
✔︎塁間距離(メートル法とヤード・ポンド法)
メートル法 | ヤード・ポンド法 | |
---|---|---|
塁間距離 | 27.431メートル | 90フィート |
対角線の塁間距離 | 38.795メートル | 127フィート3インチ3/8 |
塁間距離はキリ良く90フィートに設定されています。
そして本塁、一塁、二塁、三塁で形成されるダイヤモンドは90フィート平方の正方形となるので、対角線の塁間はおよそ127フィートとなります。
以上、野球の塁間に関する解説でした。