本記事では高校野球の通算ホームラン数をテーマに下記の内容でお話ししていきます。
✔︎本記事の内容
- 高校通算本塁打ランキング
- 高校通算本塁打があてにならない理由とは?(試合数・グラウンド・対戦相手)
目次
高校通算本塁打ランキング
高校通算ホームランランキングトップ10は次のとおりです。
順位 | HR | 名前 | 高校 | 最終年 | 球歴 |
---|---|---|---|---|---|
1 | 140 | 佐々木麟太郎 | 花巻東 | 2023 | – |
2 | 111 | 清宮幸太郎 | 早稲田実 | 2017 | 日本ハム |
3 | 107 | 山本大貴 | 神港学園 | 2012 | JR西日本 |
4 | 97 | 黒瀬健太 | 初芝橋本 | 2015 | ソフトバンク |
5 | 94 | 伊藤諒介 | 神港学園 | 2010 | 法政大-大阪ガス |
6 | 87 | 中田翔 | 大阪桐蔭 | 2007 | 日本ハム |
7 | 86 | 大島裕行 | 埼玉栄 | 1999 | 西武 |
8 | 85 | 横川駿 | 神港学園 | 2011 | 立命館大-王子 |
9 | 83 | 鈴木健 | 浦和学院 | 1987 | 西武-ヤクルト |
83 | 中村剛也 | 大阪桐蔭 | 2001 | 西武 |
花巻東高校の佐々木麟太郎選手が通算140本塁打で高校野球史上No.1のホームラン数を記録しています。
2位の清宮幸太郎選手と29本差での1位なので圧倒的な数字ですね。
そのほかにも中田翔選手や中村剛也選手のようにプロ野球の世界で活躍している選手もランキングに名を連ねています。
しかし高校通算本塁打はあまりあてにならない指標だとちまたでは言われています。
高校通算本塁打があてにならない理由とは?
なぜ高校野球の通算本塁打数はあてにならない、意味がないと言われているのでしょうか。
その理由は大きく3つあります。
- 【試合数の問題】練習試合もカウント対象になるから
- 【グラウンドの問題】高校のグラウンドサイズが異なるから
- 【対戦相手の問題】選手の実力差が激しいから
それぞれ解説します。
【試合数の問題】練習試合もカウント対象になるから
高校通算本塁打数には公式戦に加えて練習試合の記録も含みます。
よって公式戦外の練習試合、親善試合や招待試合が多い高校の打者は必然的に打席数が増えるのでおのずとホームラン数も多くなりやすいです。
一方交通の便が悪い高校やなかなか練習試合の相手が見つからない高校の選手は打席数が少なくなってしまいがちです。
バッターボックスに立つ回数が多い方が有利なのは明確ですよね。
【グラウンドの問題】高校のグラウンドサイズが異なるから
2つ目の理由は練習試合の話にも関連しますが各高校でグラウンドサイズが異なるからです。
両翼が100メートルを超えるグラウンドがあれば90メートルに満たないグラウンドも存在します。
練習試合は通常どちらかの高校のグラウンドで行われるのでグラウンドが狭い高校の選手の方がホームランを量産しやすいですね。
【対戦相手の問題】選手の実力差が激しいから
最後の理由は対戦選手の実力差が違いすぎるということです。
プロ野球ではある程度のレベル以上の選手しかいないので実力差は拮抗していますが、高校野球では地方大会初戦敗退のチームと甲子園優勝チームで実力に雲泥の差があります。
万年初戦敗退のようなチームから打つホームランと甲子園でドラフト候補の投手から打つホームランは全然価値が違います。
しかし高校通算本塁打ではそれらのホームランが同列として扱われます。
以上、試合数・グラウンド・対戦相手の3つの理由で高校通算本塁打数はあまりあてにならないということになっています。