こんにちは。
野球の変化球の中で「シュート」は日本プロ野球(NPB)でよく聞かれる球種のひとつです。
スライダーやカーブとは逆方向に変化するため、右投手対右打者で威力を発揮しやすい球種です。
今回はシュートの特徴・投げ方・有名な使い手についてわかりやすく解説します。
シュートとは?
シュートとは、投手の利き腕の方向に変化する変化球です。
右投手であればボールが右方向(右打者の内角方向)に変化します。
英語では「running fastball(ランニングファストボール)」や「two-seam fastball」に近い球種として説明されることが多いです。
シュートの特徴
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 変化方向 | 利き腕の方向(右投手なら右・内角方向) |
| 球速(目安) | ストレートよりやや遅め〜ほぼ同速 |
| 変化量 | 小さめ〜中程度 |
| 主な効果 | 同側打者の内角を攻める・詰まらせる |
スライダーやカーブが利き腕と逆方向に変化するのに対し、シュートは利き腕と同じ方向に変化します。
これが「シュート」という名前の由来とされています(ボールが利き腕側に「走る(shoot)」イメージ)。
なぜシュートは打者を打ち取れるのか?
右投手が右打者に対してシュートを投げると、ボールは右打者の内角方向へ食い込んできます。
打者はバットのグリップ近くにボールが来るため、力強いスイングができずに詰まったゴロや内野フライになりやすくなります。
逆に左打者に対しては外角に逃げていく軌道になるため、バットの届かない位置への球として使えます。
スライダーと組み合わせることで、左右に揺さぶる投球が可能になります。
シュートとツーシームの違い
MLBでよく使われる「ツーシーム(2シーム)」はシュートと似た変化をする球種です。
日本の「シュート」はやや強めの変化を意図的につける球種として分類されることが多く、MLBの「ツーシーム」はストレートに近い速球でわずかに動く球として使われます。
4シームと2シームの違いについてはこちらの記事もあわせてご覧ください。
NPBのシュートの名手たち
シュートはNPBで特に発展した球種で、多くの名投手が武器にしてきました。
| 選手名 | 球団 | 特徴 |
|---|---|---|
| 西本聖 | 読売ジャイアンツ | シュートを武器に通算177勝・「シュートの西本」として知られる |
| 北別府学 | 広島東洋カープ | シュートとカーブを軸に通算213勝 |
| 工藤公康 | 西武など | 多彩な変化球の中でシュートも効果的に使用 |
まとめ
- シュートは投手の利き腕方向に変化する変化球
- 右投手が右打者の内角を攻めるのに有効な球種
- MLBのツーシームに近い変化だが、日本では独自に発展した球種として分類される
- NPBでは西本聖・北別府学など多くの名手が使い手として知られる
変化球全般については変化球の種類まとめもあわせてどうぞ。