本記事では野球におけるアベックホームランという用語について解説します。
✔︎本記事の内容
- アベックホームランとは?
- 有名なアベックホームランコンビ
- WBCの印象的なアベックホームラン
目次
アベックホームランとは?
アベックホームランとは、同じチームの2人の選手が1試合でそろってホームランを打つことを意味しています。
アベックホームラン回数は特定の2選手ともがホームランを打った試合数でカウントされます。
例えばA選手とB選手の片方、もしくは両方が1試合で2本ホームランを打ってもアベックホームラン回数は1増えるだけです。
アベックホームランは新聞やニュースでは
- アベック砲
- アベックHR
- アベック弾
- アベックアーチ
のように短縮して言われることが多いですね。
ちなみにアベックホームランは和製英語なので、日本でしか利用されてない用語です。
「アベック」の由来
「アベック」はフランス語の”avac”が由来の言葉で
①男女の二人連れ
②2つのものが行動をともにすること
の2つの意味を持っています。
今回のアベックホームランでは②の意味合いで、2人の打者がともにホームランを打つことを表しています。
一方、同じ競技の男女がともに優勝した時に使う「アベック優勝」は、上の①と②の両方の意味を持った用語な気がしますね。
有名なアベックホームランコンビ
アベックホームランを多く放った強打者コンビとして有名なのは次の3コンビです。
✔︎アベックホームランで有名なコンビ
コンビ名 | 選手名 | アベックHR | 年数 | 球団 |
---|---|---|---|---|
ON砲 | 王貞治&長嶋茂雄 | 106 | 16 | 巨人 |
YK砲 | 山本浩二&衣笠祥雄 | 86 | 18 | 広島 |
AK砲 | 秋山幸二&清原和博 | 62 | 8 | 西武 |
ON砲(王貞治&長嶋茂雄)
王選手と長嶋選手のON砲は史上1位の通算106回のアベックホームランを放っています。
MLB記録はハンク・アーロン選手とエディ・マシューズ選手の75回なのでON砲のアベックホームラン回数は世界記録です。
二人が在籍していた1959年〜1974年までの16年間でリーグ優勝12回、日本一11回を記録しています。(V9含む)
2人の背番号「1」(王)と「3」(長嶋)は巨人の永久欠番となっています。
ON砲のアベックホームランが出た試合の勝率は.845(87勝16敗3分)でした。
YK砲(山本浩二&衣笠祥雄)
山本選手と衣笠選手のYK砲は史上2位の通算86回のアベックホームランを放っています。
二人が在籍していた時代の広島は黄金期を迎えており、ともに在籍した18年間の間にリーグ優勝5回、日本一3回を達成しています。
また2人の背番号「3」(衣笠)と「8」(山本)の背番号も永久欠番となっています。
YK砲のアベックホームランが出た試合の勝率は.793(65勝17敗4分)でした。
AK砲(秋山幸二&清原和博)
秋山選手と清原選手のAK砲は通算62回のアベックホームランを放っています。
両選手とも在籍していた1986年から1993年の西武は8シーズンでリーグ優勝7回、日本一6回に輝いています。
AK砲のアベックホームランが出た試合の勝率は.867(52勝8敗2分)でした。
WBCの印象的なアベックホームラン
村上宗隆&岡本和真(2023年WBC決勝戦 vsアメリカ)
2023年WBCで侍ジャパン日本代表を世界一に導いたアベックホームランです。
- 村上宗隆:0-1で1点ビハインドの場面で同点ソロホームラン
- 岡本和真:2-1の1点リードの場面で中押しソロホームラン
中田翔&筒香嘉智(2017年WBC1次ラウンド第2戦 vsオーストラリア)
2017年WBCのオーストラリア戦で日本の主砲2人から飛び出たアベックホームランです。
- 中田翔:1-1同点の場面で勝ち越しソロホームラン
- 筒香嘉智:2-1の1点リードの場面でツーランホームラン
以上、野球のアベックホームランに関する解説でした。