猛打賞は野球をしていた人なら誰もが知っている用語だと思います。
しかし、猛打賞の派生語で猛歩賞、猛走賞、猛振賞なんて言葉がSNSや野球ファンの間で話題になることがあります。
そこで今回は猛打賞とその派生語について一挙に解説していきたいと思います。
ぜひ最後まで読んでみてくださいね。
目次
「猛打賞」とは?
猛打賞とは「一人の選手が1試合に3安打以上を記録すること」です。
とにかく打ちまくった選手に贈られる賞ですね。
安打の内容は二塁打でもホームランでも内野安打でもなんでも構いません。
「賞」なので、場合によって球場や球団のスポンサーから景品が贈呈されます。
猛打賞のシーズン記録は西岡剛(2010年)と秋山翔吾(2015年)が記録した27回です。
ちなみに1試合の最多安打記録は7本(延長戦含まず)です。
7本 大下弘(1949年)
「マルチヒット」とは意味は違う?
マルチヒットは「一人の選手が1試合に2安打以上を記録すること」です。
猛打賞は3安打以上なので猛打賞の方がより難しいですね。
「マルチ安打」や「複数安打」なんて言い方もします。
「固め打ち」とは意味は違う?
固め打ちとは「少ない試合の中でたくさん安打を打つこと」です。
1試合に限定せずにある期間で調子が良ければ固め打ちと言います。
例えば、「西武との3連戦で8安打の固め打ち」のような表現ですね。
「サイクルヒット」とは意味は違う?
サイクルヒットとは「一人の選手が1試合で単打、二塁打、三塁打、本塁打の全てを記録すること」です。
1試合に4安打するだけでなく、全て違う種類の安打を打つ必要があるんですね。
猛打賞よりもまた一段階難しい記録です。
プロ野球で1年間に一人出るかどうかの記録なので生で見れたらレアですね。
【ネタ】「猛歩賞」とは?
猛歩賞とは「一人の選手が1試合に3四球以上を記録すること」です。
四球の場合は「歩いて」1塁まで行けるため猛打賞に倣って猛歩賞と名付けられました(私が名付けた…?)
ただし、1試合3四球も与えられる選手であればその打者は強打者である可能性が高いですね。
1試合の最多四球数は落合博満(1991年)の6個です。
中日vsヤクルト戦で古田と首位打者争いをしていた落合が全打席敬遠され6四球を達成しました。
【ネタ】「猛走賞」とは?
猛歩賞とは「一人の選手が1試合に3盗塁以上を記録すること」です。
Twitter等で
と疑問に思ってこのサイトにたどり着いたあなたにいいねボタンを押したいです。
複数盗塁で有名なのは1997年オールスター戦の松井稼頭央です。
彼は1試合4盗塁を記録してオールスターMVPを獲得しました、まさに猛走賞ですね。
【ネタ】「猛振賞」とは?
猛振賞とは「一人の選手が1試合に3三振以上を記録すること」です。
猛振賞を記録してしまった選手は猛反省しましょう。
ちなみに1試合の最多三振記録は2014年に広島・エルドレッドが記録した1試合6三振(延長戦含む)です。
7打数無安打6三振で猛々振賞の大ブレーキになってしまいました。
みなさんも気をつけてくださいね。
【ネタ】「猛死賞」とは?
猛死賞とは「一人の選手が1試合に3死球以上を記録すること」です。
1試合3個もデッドボールを受けたら全身アザだらけですね。
1試合最多死球は3個で、竹之内雅史(1970年)と関本賢太郎(2008年)の二人が達成しています。
【ネタ】「猛犠打賞」とは?
猛犠打賞とは「一人の選手が1試合に3犠打以上を記録すること」です。
猛犠打賞の日は自己犠牲に徹した1日だったようですね。
1試合最多犠打数は1試合4犠打(9回終了時点)で過去に8人が達成しています。(2020年シーズン終了時)
犠打をするには無死or一死でランナーがいる必要があるので、単純に安打を打つよりも機会が少ないです。
しかも犠打をせずに打つ方が得策の場面のほうが圧倒的に多いはずです。
サイクルヒットが2020年までに72人達成していることを考えると、1試合4犠打はサイクルヒットよりも見るのが難しい記録かもしれませんね。
【ネタ】「猛犠飛賞」とは?
猛犠飛賞とは「一人の選手が1試合に3犠飛以上を記録すること」です。
猛犠飛賞は猛犠打賞よりもさらに達成が難しいです。
無死or一死でランナーが三塁にいる打席が3打席以上必要です。
なおかつそのシチュエーションで犠飛に十分な飛距離の外野フライを3本以上打つ必要があります。
……これは大変なことですね。
1試合最多犠飛記録は3犠飛で、達成者は豊田泰光(1960年)と野村謙二郎(1996年)の二人だけです。
数十年に一度見れるかどうかの難易度ですね。
【ネタ】「猛併賞」とは?
猛併賞とは「一人の選手が1試合に3併殺打以上を記録すること」です。
猛併賞を記録した日は猛省・自戒・懺悔をしましょう。
3併殺打だと一人で27アウトのうち6アウトも献上してしまっています。
1試合の最多併殺打は3個で、達成者多数です(30人くらい)。
最近の達成者は内川聖一(2005年)とレアード(2015年)ですね。
まとめ
今回は以下の8つについて解説しました。
- 猛打賞
- 猛歩賞
- 猛走賞
- 猛振賞
- 猛死賞
- 猛犠打賞
- 猛犠飛賞
- 猛併賞
今回は野球界に存在するいろいろな猛○賞を紹介しました。
次回からぜひ「あの選手あと少しで猛○賞だ!」という目線で観戦してみてくださいね。
以上、最後まで読んでいただきありがとうございました!