こんにちは。
今回はプロ野球のニュースや実況でよく耳にする「ゲーム差」について解説していきます。
下の写真の赤枠部分に表示されているような数値ですね。
復習の意味も込めてぜひ最後まで読んでみてください。
ゲーム差の意味とは?
早速ですがゲーム差の意味について解説します。
ゲーム差の意味は次の通りです。
ゲーム差とは上位チームと下位チームの成績がどれだけ離れているかを表す指標
例えば下の順位表では1位と2位のチームは
という言い方をします。
また2位と3位のゲーム差は10.5ゲーム差があり、勝率に大きな差が生まれていることがわかりますね。
このようにゲーム差を表示することによって各チームの成績がどれだけ離れているかを直感的に判断できるようになります。
ゲーム差は英語でなんて言う?
ゲーム差は英語で
games behind
と言います。
10ゲーム差であれば10 games behindという表記をします。
新聞やニュースでは略してG.B.と書く場合もありますね。
ゲーム差の数字の意味とは?
ゲーム差の数字は下記ポイントのような解釈ができます。
下位チームが勝って上位チームが負ければゲーム差が1縮まる
説明文だけだとわかりづらいのでプロ野球の例を示します。
10月16日のセリーグ順位表
仮に10月17日の試合結果が次の結果だったとします。
- ヤクルトvs阪神 →ヤクルトの勝ち
- 巨人vs中日 →巨人の勝ち
- 広島vs横浜DeNA →広島の勝ち
上のような試合結果の場合、10月17日のセリーグ順位表は次のようになります。
10月17日のセリーグ順位表
1位と2位のゲーム差、4位と5位のゲーム差は1広がりました。
一方、2位と3位のゲーム差は1縮まりましたね。
試合結果によって順位表で起こったことを下記にまとめます。
上位チームと下位チームがお互いに勝利したとき
上位チームと下位チームがお互いに敗北したとき
上位チームが負けて下位チームが勝ったとき
上位チームが勝って下位チームが負けたとき
ゲーム差の計算方法とは?
前の章でゲーム差の数字の意味がわかったところですが、ゲーム差の計算方法は一体どんな計算式なんでしょうか?
計算方法についてはプロ野球ファンでも知らない方がいるかもしれません。
(上位チームの貯金数-下位チームの貯金数)/2
ゲーム差は上位チームの下位チームの貯金数の差を2で割った数字になります。
勝利数と敗戦数の差の数がプラスの時、その値を貯金という
計算式だけだとわかりにくいので実際のプロ野球順位表で説明します。
例えば1位ヤクルトと2位阪神の貯金の数はそれぞれ
- ヤクルトの貯金は70勝 – 47敗 = 貯金23
- 阪神の貯金は73勝 – 54敗 = 貯金19
なので1位ヤクルトと2位阪神のゲーム差は
(貯金23 – 貯金19)/2 = 2
となり、1位と2位のゲーム差は2であることが求められます。
一方貯金数がマイナスになっている、いわゆる借金の状態の場合はどうでしょうか?
勝利数と敗戦数の差の数がマイナスの時、その値を借金という
5位中日と6位DeNAのゲーム差を求める式は、5位中日の借金が14、6位DeNAの借金が17あるので
(-14 – (-17))/2 = 1.5
となり、5位と6位のゲーム差は1.5であることが求められました。
ゲーム差の表記方法には2種類ある?
実は野球のゲーム差の表示方式には次の2通りあります。
❶順位が1個高いチームとのゲーム差を表示する方式
❷順位に関係なく1位とのゲーム差を表示する方式
これまで私の記事で紹介してきた順位表のゲーム差の表示方式は❶の「順位が1個高いチームとのゲーム差」ですね。
順位が1個高いチームとのゲーム差
一方、❷の「順位に関係なく1位とのゲーム差」を表示する方式もあります。
次のような順位表ですね。
順位に関係なく1位とのゲーム差
上のように2位から6位までの全てのチームが1位とのゲーム差を表示しています。
ゲーム差がマイナスになる時がある?
ゲーム差は「上位チームと下位チームの成績がどれだけ離れているかを表す指標」なので基本的には正の数で表示されています。
しかし次のようなケースの場合はゲーム差がマイナスになることがあります。
- どちらかの試合数が極端に違う
- どちらかの引き分け数が極端に違う
例えば次のようなケースが考えられます。
球団Aは10試合中6試合で引き分けており、貯金2(3勝1敗)の勝率.750で1位でした。
一方、球団Bは引き分け試合はなく、貯金4(7勝3敗)の勝率.700で2位です。
球団Aと球団Bのゲーム差を計算すると
(貯金2 – 貯金4)/2 = -1
でゲーム差が-1という状況になってしまいます。
プロ野球の順位は勝率で決定されるため、貯金という他の指標を用いて計算すると上記のようなおかしな現象も起こりうるのです。
- マイナス表記になることもあるが各チームの成績がどれだけ離れているかを示す上ではゲーム差という指標は優秀
まとめ
今回は野球におけるゲーム差について解説しました。
- ゲーム差とは、上位チームと下位チームの成績がどれだけ離れているかを表す指標
- ゲーム差は英語でgames behindと言う
- ゲーム差の計算式は、(上位チームの貯金数-下位チームの貯金数)/2
- どちらかの試合数や引き分け数が極端に違う場合、ゲーム差がマイナスになることがある
私のサイトでは他にも野球のルールや16球団構想に関することなどについてまとめているのでぜひ合わせて読んでみてください。
以上、最後まで読んでいただきありがとうございました。